薄っすらと見え隠れしていたタヌキさん達が姿を現してきました。表舞台に立つタヌキさん達は見えてきましたが、裏に潜む、主導する古狸さん達は想像するしかありません。税収確保とか経済活性化とか、いかにもな命題を掲げていますが、ソロバンをはじくタヌキでしかありません。観光客がカジノに落とす外貨を皮算用していますが、目論見通りにいくと考えているとしたらオメデタイ話です。ゲーム理論を応用するまでも無く、皆が勝つ博打など何処にもありません。和ダヌキか洋ダヌキかは別として、誰かがカッ剥がれる訳です。結局は、洋ダヌキは捕れず、同族の皮を剥ぐことになる事必定ですね。カジノに集う和ダヌキの皮を剥ぐのなら、他の公営ギャンブルと一緒ではありませんか。タヌキがタヌキの皮算用とはこれいかに・・・我が国はカジノと無縁であり、カジノが必要だと思っているとしたら笑止であります。昔の日本映画で、駅前⚪️⚪️というタイトルの作品がたくさんありました。駅前や近隣で、自動ドアが開くたびに騒音に近い電子音が鳴響き、腐った様な悪臭を漂わせている施設は何なんでしょうか。遊戯場とは名ばかりの、駅前賭博ではありませんか。都市部から離れた、不毛な砂漠や半島の突端で開かれているのが、諸外国の博打場ではないでしょうか。公然と駅前に存在する博打場と、賭博を禁ずる現行法との整合性をどうするのか?国会で議論すべきなのは、カジノ法案より先ずそちらでしょう。『美しい国日本』を標榜するならば、異形異質な物を先ず駅前から移すことが必要です。