フロントサスペンション&ショックアブソーバーの交換(308GTi用パーツ流用)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
フロント足回りの交換作業です。
フロントからの異音発生により、ショックアブソーバーのオイル漏れが発覚しました。そのままでは車検に通らないので、パーツを交換する事にしました。
せっかくの機会なのでノーマルとは異なるパーツに交換しようと思い、308GTi by PEUGEOT SPORTの純正ショックアブソーバーと純正サスペンションに交換しました。
合わせて、アッパーマウントからベアリングまでのパーツも交換しました。
2
3
ナックルを固定しているボルトとナットを外します。
ナックルの金具に付いているブレーキホースが、ボルトを外す時に邪魔になるので外しておきます。
ボルト頭はE18で、ナットは21mmです。
ナットはかなり硬く締まっているうえに、ボルトのねじ山がキツめに作られています。
持ち手が長い工具でないと緩まないので、ホイール用のトルクレンチで緩めました。
ボルトはゴムのハンマーでたたいて抜きました。
ナックルが手前側に逃げようとするので、押さえながら作業をしました。
ボルトが抜き刺ししにくい時は、ジャッキを使ってナックルを下から上げて位置を調整します。
(両側ジャッキアップとナックルの持ち上げで、合計3台のジャッキを使いました)
4
ナックルが外れたら、ストラット上部のボルトを外します。
ボルトにアクセスするため、ワイパーアームとスカットル吸気口グリルを外します。
ワイパーアームは、軸の上のキャップを外してナットを緩め、プーラーで外しました。
吸気口グリルの左右にある、樹脂の留め具を外します。吸気口グリルはフロントガラスの下側に上から嵌め込まれています。引き上げれば外れます。
運転席側にウォッシャーのホースがありますが、ボルトにアクセスできれば良いので、ホースは抜かずにグリルをずらして置いておきます。
ストラット上部の周りにある、ゴムのカバーをめくり、邪魔なダクトなども外しておきます。
ストラット上部の13mmのボルト3本を外すとストラットが下ろせます。
ここは2人で作業をすると良いでしょう。
5
スプリングコンプレッサー2本で、サスペンションを縮めます。左右均等に少しずつ縮めていきます。左右でバランスを崩すと、片側の爪が外れてとても危険です。(大怪我をする危険性を伴います!)
サスペンションの伸びる力が完全に抜けたら、上部のM21のナットを外します。
ショックアブソーバーの軸を7mmの六角で回り止めをしてから緩めます。
サスペンションの上下に、ばねの応力が残っていると、ナットを外したときにショックアブソーバーが飛んで行きます。
念のため、外れる方向に人や物が無い状態で外します。
上部のナットはアッパーマウントの中にあり、メガネレンチが入りません。めがね用ソケットという貫通形のソケットを使いました。(参考:TONE RGD-21)
6
ストラットが分解できたら、逆の手順で新しいパーツを組みます。
写真は、ストラットの構成と、今回交換した部品です。
サスペンションとショックアブソーバーはプジョー正規ディーラーで、308GTi250の部品を調べてもらって購入しました。
アッパーマウントとベアリング周りは、社外品(SKF製)が安かったので、ネットで購入しました。
その他のパーツは既存のものを流用しました。
アッパーマウントとベアリングは、位置決め用の突起があります。アッパーマウントに取り付け角をあたえるものなので、見落とさないよう注意が必要です。
7
交換するサスペンションをスプリングコンプレッサーで縮めます。
サスペンション下側の端を、ショックの受けの突起に合わせて組みます。
ベアリングと、上側のカップと、ショックのカバーは、先に組み合わせてからサスペンションの内側に入れます。
バンプラバーを差し込んだ後、アッパーマウントをかぶせます。
(バンプラバーの写真は分解時のもの)
8
上部のナットを締め込んだ後、スプリングコンプレッサーを緩めます。その時に、6項に記載したベアリングの位置決め用の突起がずれないよう注意が必要です。
ショックアブソーバーの長さは、GT-Line純正もGTi純正も同じでした。
サスペンションは長さも巻き数も異なりました。
ストラットが組めたら、上部のボルト3本で車体に取り付けます。
ナックルのナットは締め付けトルクが分からなかったので、120N•mで締めておきました。
ストラットの作業をしている間に、スタビライザーの位置が自然と上がっていました。ナックルを組んだ後に、ナックルの下をジャッキで持ち上げて、スタビライザーリンクの穴位置を合わせて取り付けました。
左右両側とも組み上がったら、ブレーキホースなどを元にもどし、ホイールを取り付けます。
車体をジャッキから下ろした状態で、ストラット上部のボルトを増し締めします。
車体の荷重がかかると、上部のボルトが回るので、必ず増し締めが必要です。
ただし、締めすぎてボルトを折らないように注意が必要です。
(指定トルクは分かりません)
9
外したパーツを元通りに組んで、テスト走行をして、問題なければ完了です。
50kmほど走行した後の比較写真です。
車高は10mm近く下がりましたが、馴染んでくるともう少し下がると思います。
この程度の車高の差であれば大きな影響はないと思いますが、ある程度走行した後で、サイドスリップ調整をします。
このクルマは、純正パーツの状態ではトー角くらいしか調整ができません。
4輪アライメント測定をしたところで、トー角以外はほぼ調整できないので高い費用を払うだけ無駄だと思っています。
(社外品の調整パーツを付けるなら別ですが)
サイドスリップ調整であれば、アライメント測定よりも安く済みますし、車検や点検のついでに見てもらえれば良いでしょう。
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
関連整備ピックアップ
関連リンク