マークⅡワゴン、ついに燃料タンクに穴が開く(後編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
スペアタイヤとスペアタイヤの吊り金具を取り外し、タンク左右をジャッキで支え、タンクの吊りバンドを外します。
タンクの運転席側にある樹脂製のタンクカバーも取り外します。地面に擦ってボルトが変形しており一本折れてました。
2
どうみてもマフラーの遮熱版がタンクと当たるので、タイヤを外して、頑張って脇から手を突っ込んで遮熱版を外します。フレームに直で固定されているネジ3つで外れます。
3
両側のジャッキを少しずつ下げて、最後に手前に倒すように下ろすと干渉しません。
28年目にしてタンクを見るのは初めてです。上面側も錆が少なく、割と状態が良さそうに見えますが…。
4
取り外した燃ポンも大変きれいです。単純計算して3万リットルの燃料を送り続けたポンプです。もちろん新品と交換しました。お疲れさまでした。ついでにタンク内に残ったガソリンをすべて吸い取りました。
思えば新車のころはリッター6㎞台だったので、ずいぶん乱暴な運転をしていました。
5
半田付けをするので、念のため掃除機で換気して一気に中を乾燥させます。ふとん乾燥機があれば良かったんですが。燃料ラインに残っていたガソリンが出てきて焦りました。
この掃除機は普段は木工の集塵機として使っている年代もの。
他に車があれば排気ガスを送り込んで乾燥させたりしてますね。
その間にさび落とし。
掃除機で1時間ぐらい回しているとガソリンの臭いがしなくなったので熱を入れます。
6
ここからサンダーでガツガツと錆を落とし、板金用フラックスを塗って100Wの半田ごてで穴を塞ぎます。ここだけめっちゃ痩せてます。
7
錆を落としたらペラッペラになってしまったので銅金網で錆部分を補強しました。ちょうど吊バンドで隠れる場所です。
フラックスを石灰水で中和して水洗い、乾燥させてからジンクスプレー、つや消し黒と塗装しました。
8
さて独りでできるかな? きれいになったタンクの吊り上げです。この向きで入れます。
漏れチェックでガソリンが既に10Lぐらい入っています。
9
吊バンド中央にある、タンク樹脂カバーを止めるネジ穴が潰れているので修復しました。
バーナーで焼いたらあっさりとネジが抜けたので、形を修復して錆を落としてちぎれたところを半田付け、ジンク塗装します。
ゴムのカバーは錆が食い込んでいるので、丁寧にやすりがけしてきれいにします。
10
タンクの吊りバンドは奥側を先に取り付けておきます。締め付けずにユルユルにしておきましょう。このバンドがガイドになってスムーズに入ります。
タンクを持ち上げながら左右にジャッキを滑り込ませてジワジワと上げていきます。
11
給油口から手を突っ込んで、タンクの位置を調整しつつジャッキで上げていきます。吊バンドをグイッと引くとタンクが上がるのでジャッキを上げて支える、の繰り返しです。そのうち吊りバンドの手前側を引っかけられるようになります。このあたりのメンテのしやすさは流石トヨタ、サストヨですね。
吊バンドだけでタンクが吊れたら、吊バンドの奥側のボルトを締め付けていきます。時々車の下から出て、給油口を覗き込んで位置を確認しつつ締め付けていきましょう。
あとは配線やカバー類を元に戻すだけです。乾燥などの手間がありましたので、まる2日かかりました。
12
というわけで修理前・修理後の比較写真です!
吊バンドのラバーがガソリンでふやけてましたが、乾いたら元通りになってました。
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