エアコンコントローラの実験
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
今回の相手は図中(2)のエアコンコントローラー。
純正のタコ信号は点火コイルからタコメーターにつながるのは当然として、さらにエアコンコントローラーにもつながっている。
フルコン化によって点火をダイレクト方式にすると純正コイルからのタコ信号が得られなくなる。純正タコメーターをフルコンで動かすにはタコメーター内部の抵抗器を変えなければならないが、エアコンコントローラーではどうか?の確認が第一の目的。
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結論から書くと、フルコンのタコ信号でちゃんと作動するもよう。エアコンコントローラーのパルス検知は許容が大きい気がします。
コントローラーが動く事が分かったので、ついでにエアコンコントローラーがどんな条件でどのように動くのか調査。調査結果はフルコンでのエアコンコントロール機能に活かすかもよ!?
コントローラーそのものはカプチーノと共通。配線の一部に違うところもあるけど、これはエアコンに対する自動車メーカーの考えの違いでしょう!? コントローラーはそのままでも配線の仕方によってそれぞれ対応できるようになっている様子。
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キャラ(AZ-1)での配線図。
点火コイルとタコメーターにつながるのが端子番号「1F」。
エバセンサーにはミックスポテンショメーターという可変抵抗が直列に入ってる。
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カプチーノでの配線図。
キャラAZ-1版との違いは、まずパーツの呼び名、水温ゲージがエアコンウォーターテンパラチャゲージになっていたり、エバ・センサーがエバポレーターサーミスターになっていたり。まぁそこは同じ物だから良しとして、大きく違うのが、アクセルオフスイッチが追加されている事と、エバ・センサーの直列にミックスポテンショメータが無いって事。
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手元にカプチーノ用の配線があったので、電気的に同等に近いものを再現してみます。スイッチやセンサーの先の条件をいろいろ変えてみたり、整備書をめくってみたりして分かった事は
アクセルオフスイッチ(AZ-1には無い仕組み)
こんな名称だとアクセルオフを検知するのかと思いきや、
そうではなく、アクセルオンを検知してコンプレッサーをオフにするためのスイッチ。アクセルが大きく踏まれている時はトルクが必要になっているハズだから との配慮ね。
アクセルオンの検知はスロポジセンサーではなく、アクセルペダルにある専用のスイッチ。
このスイッチが押される(アースに落とされる)とコンプレッサーを10秒間オフにする。
スイッチの位置はアクセル開度で90%程らしい。
タコ信号
3気筒換算で、低速側は600rpm以下でコンプレッサーオフ。復帰は880rpm以上。
高速側は6900rpm以上でコンプレッサーオフ。復帰は5300rpm以下。
水温センサー
端子電圧1.06V以下(水温110℃以上)でコンプレッサーオフ。
エバポレーターサーミスター端子
端子電圧2.41V以上でコンプレッサーオフ。復帰は2.32V以下。
エバポレーターに霜が付かない温度に保つ仕組み。AZ-1では空調レバーを暖房側にするとミックスポテンショメーターという半固定抵抗により端子電圧が上がってコンプレッサーがオフになる。旧車のエアコンにあるクーラーの効き具合を調整する装置はコレだったんだな!?と思うところです。
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アイドルアップ信号(黄色)とコンプレッサークラッチ信号(赤色)の出方と切れ方。
アイドルアップから0.5秒後にコンプレッサーオン。切れる時は同時。
アイドルコントロールがマイナスコントロールでクラッチがプラスコントロールなのでこんな形になります。
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