フロントロアアーム交換、ロールセンターアジャスター取り付け＆溶接

この車はハードブレーキングの時や街乗り時のギャップで不自然にハンドルを取られる感覚がありまして、何でだろうと原因を探っていたところ、過去に取り付けをお願いしたロールセンターアジャスターにガタがあることが分かりました。

写真じゃ分かりにくいんですが、ボールジョイント部分を手でつまんでこんな簡単に動くぐらいグラッグラなんですｗ
通常動くはずの無い縦方向にもガタがありまして、そのせいでジャッキアップしてホイールを左右に振るとガタが出ていました。

ロールセンターアジャスターやアーム自体が不良品だった訳ではないですが。

いやーしかし原因の特定に時間かかって面倒なパターンでした。

上記のアームをこちらのアーム+ロールセンターアジャスターに交換していきます。

アームの選定と交換についてはみん友さんの記事を参考にさせていただきました（情報ありがとうございました）ので、ここではロールセンターアジャスターの溶接をメインにご紹介します。
この部品を交換しつつ、ハードに走る人はやっておいた方がいいのかもしれません。

まず純正のボールジョイント外しです。

ブーツを外してスナップリングプライヤーでリングを外しまして

圧入してあるボールジョイントをプレスで押して外しました。

ボールジョイントなのでそのままでは首振って押せないと思うので、自分の場合はφ28 厚み3mmのアルミパイプを切ってジョイントの軸受け側を押しました。

まぁ比較的あっさり外れたので、あんまり付いているジョイントには良くないかもしれないですけど、ネジ部分にナットでも付けて強引に押しても外れるとは思います。

外したボールジョイント（左）をムーンフェイスのロールセンターアジャスター（右）に交換します。

RCジョイントとも言うらしく、呼び方は違いますが多少長く作られているだけで仕組みは同じです。
でも見た目的に精度良さそうな感じがします。

アームへの取り付けはプレスで圧入するだけなんですが、今回はそれに加えて溶接して永久接合しました。

こちらは下側（地面側）ですが、リングとアーム本体とロールセンターアジャスターをそれぞれ溶接しています。

なんでこんなことするかって、この部品は圧入+Cクリップで止まっているんですが、ハードに走っていたら「ガタッ」と聞こえてきて外れかけてしまったことがあるんです。
まぁクリップで引っかかっていた+方向的には圧入する側に力が加わる部品なので、普通に走る分には大丈夫だったんですが、これがアタック中の高速コーナーとかだったらやばかったですね～

上側（車体側）です。
こっちから下に抜け落ちてしまわないように下側よりも念入りに溶接しました。

※熱を加えてチンタラ溶接しているとグリスが蒸発してしまい、最悪歪んでガタが出てしまいます。
そうならないように高い出力での点付けを連続して、たまにクーリングを挟むのを推奨します。溶接棒は入れて強度を出す方向で。

後は元のアームを外して新しいアームを組んで完成です。

写真は外したアームで、工具としてはM17,M19のソケットとメガネ、タイロッドエンドプーラー、スタビリンクのナット外すソケット（M13ぐらい、うろ覚え）ぐらいあればアームは外れると思います。


交換後に12/30の恋の浦カップ（ジムカーナ）を走った感じでは、ブレーキング時のハンドルの取られはほぼ解消された感じでした。
まぁまだ何かある気もするんですけど。