ダブルクラッチ

11月5日日曜日は、久しぶりに500Sで日光方面にふらりとドライブに行ってきた。

午前中は家でグダグダしているうちにいつの間にか時間が過ぎてしまい、出発は昼過ぎになってしまった。

東北道に乗って日光宇都宮道路経由でいろは坂へ。

11月ともなると昼過ぎにはもう日が陰り始まるような感じで少し心細い。
いつもなら紅葉もまだ残っているはずだが、先日の台風のせいか、標高1400ｍの戦場ヶ原付近はすっかり枯れ木の林になっていた。

奥日光の湯の湖の足湯に浸かって、そろそろ風も冷たくなってきた頃、第一いろは坂を下り、帰路は、すれ違い出来ないくらい細い、地元の人間もまず使わない県道277号線で、小来川を抜け、古峰ヶ原街道を南下。

今日はトランプの来日（ゴルフは隣県）で警官が2万人近くかり出されているから、県内も取り締まりをやってる余裕はないはずだと考え、とてもリラックスして走れた。

いつもは市街地走行がほとんどなのでスロットルコントローラーはSPORT（緑ランプ）にしてあるが、今日は上りのいろは坂で一番レスポンスの鋭いRACEモード（赤ランプ）で走ってみた。RACEモードは、通常走行時にはやや過剰な反応で、ラフにアクセルを踏み込むとデトネーションを起こしそうになるモードだが、少し元気よくワインディングを走るにはちょうど良い感じで、3000回転から上くらいを保てれば、ヒールアンドトゥにも何とかついてくる感じだったかと思う。

そうは言っても500Sはスポーツカーではなく、トランスミッションもメカ的にはデュアロジックの「代わり」を人間様がやっているだけ。スポーツ走行向けにギア比が接近しているワケでもないし、ダブルコーン・トリプルコーンシンクロが入っているわけでもないから、あまり責め立てるわけにもいかない。（上手な人は別）

ところで、チンクに乗るようになって、街中でも
特に3速→2速や2速→1速のシフトダウン時には、生まれてはじめてダブルクラッチを使うようになった。

特に右左折や徐行時に大体15km/h未満に落ちるときは1速を使うように心がけないと500Sはガクガクとスナッチングをおこしてしまう事がある。そこで3→2→1速や2→1速と落とすわけだが、クラッチを切ってそのままストンとシフトレバーを入れる通常の操作では、低回転時でもこれがすんなりと入らず、いかにもシンクロが「苦労」しているような感触が伝わってくる。

AT全盛のこの時代にダブルクラッチっていうのも知らない人には驚かれてしまうが、（ダブルクラッチという言葉自体通じなかったりするが）MTの操作自体もクルマを操る楽しみに含まれるという考え方をする人なら楽しんでもらえるのではないだろうか。（と言ってもシンクロ自体無いクルマには乗ったことないので、そういうクルマで苦労している人からは特に異論が出るかも知れないが(；´∀｀)）