リアブレーキキャリパーを壊してしまって、リアキャリパーを手に入れなければならない事態に陥ったのが12月12日。
ディーラーに 3Q0615423A の価格を聞いたところ、モーターなしで5万1千円とのことだったので、まずは解体パーツを探すことにしました。
ヤフオクにはいくつかアルテオン用パーツが出ていますが、リアキャリパーは出品されていませんでした。出品者の業者さんのWebページで探しても外装パーツ以外は取り扱っていない様子。機能パーツは取り外しも工数がかかる上、機能に関するクレームなどを考えるとリスクが高くて取り扱うメリットがないのかもしれません。
次なる手は同じパーツを装着している車種の出物を探します。VWの部品サイトで見る限りTiguanは同じ部品番号でした。が、Tiguanも出物がない上、グレードがいろいろあって適合しないリスクが高そうです。Golf Rも流用できそうな気がしますが、フロントキャリパーはあれど、リアキャリパーは出物がありませんでした。
探す先を海外まで広げて ebay で検索していたところ、イギリスで2019年式アルテオンのキャリパーの出品を発見。2.0L4Motion と書いてあるのでグレードは問題なし。キャリパーの写真がなく、取得元の車の外観の写真しか掲載されていないのが気になりましたが年内に直したかったのと、車種間流用のリスクがないことで発注してしまいました。
それから待つこと2週間ほど。クリスマスにイギリスから土埃にまみれたモーター付きのキャリパーが届きました。早速車体に取り付けましたが、ピストンはちゃんと戻せているのにパッドをはめてアームを閉じることができません!?なぜだろう?と頭をひねること数十分。キャリパーの幅が元のものより狭いことに気付きました。
裏返しでの比較なのでわかりにくいですが、左がアルテオン純正で右が届いたキャリパー。キャリパーアームの幅が違います。届いたキャリパーはゴルフ用なのではないかという気がします(ローター厚みはアルテオンは2.2cm、ゴルフは1cm)。数週間待ってこれか・・・と愕然としました。仕方ないので再びキャリパーを外してタイヤをつけます。ヨーロッパはクリスマス休暇に入ってしまっているので、代品を再送してもらえるにしてもまた数週間かかりそうです。
さすがに車が1月いっぱい使えないのは困るので、正規のパーツをディーラーで頼もうと思って年末ギリギリにディーラーで在庫を調べてもらったところ、国内在庫がなく本国取り寄せで1ヶ月以上かかるということがわかり、軽く絶望しました orz。
こうなったら違うメーカーも視野に入れるか、と思い調べたところ、AudiのQ5やマカンもリアキャリパーは同じブラケットサイズのようです。一瞬、前後キャリパーをマカンのものにすることも考えましたが、ブレーキホースもパッドも買い直しになってしまうので却下。
再度 ebay で部品番号で検索してみたところ、ドイツのパーツ屋さんが新品の左右リアキャリパーのモーター、パッド付きを送料込で5万円強で出品しているのを発見。最悪これを頼めばいいか、ということで光明が見えた気がしました。さらに検索していると、USの解体屋でAtlasのリアキャリパーが約2万5千円で出品されていました。日本にはない車種ですが 3Q0615423A の部品番号が掲載されているので安心できます。そこで驚いたのが納期。その日は12/28なのに、なんと 12/30にお届けと書いてあります。US国内Onlyの話でしょ?と思ったのですがインターナショナルシッピングも対応と書いてあります。半信半疑ながら送料も6000円程度と海外からの発送としては普通だったので、発注してみました。すると当日中に出荷完了メールが届きました。お届け予定日は1/5に変わっていましたが、クリスマス休暇関係なく稼働しているようです。少なくとも正月明け最初の週末には直せそうな目処がついたところで2021年が終わりました。
年があけて元旦の朝、ピンポーンと呼び鈴が鳴りました。年賀状の配達ってポストじゃなかったっけ?と思いつつ出ると海外からという宅配便。ヤマトが元旦でも配達をやっていることに驚きつつ、確認するとキャリパーでした。すごい!休暇シーズンなのに本当にUSから数日で届きました。以前、リアキャリパーを壊したUSの人の書き込みの中でその人も解体屋で発注したら翌日に届いたと書いてあったのですが、かの地では車がないとシリアスに困る状況がいろいろ考えられるので解体屋と言えども年中無休に近い状態で稼働しているのですね。
商品はラップでぐるぐる巻にされた上で小箱に収納され、その上で梱包材と共に大箱に収められている状態。キャリパー本体は軽くブラッシングして埃を落とした程度の清掃状況でしたが、ピストンはちゃんと戻してありました(出品前に稼働確認をしているそうで、そのときに戻しているのでしょう)。このあたり、サービス業としてのオペレーションの練度にイギリスの業者とは雲泥の差を感じました。
正月早々車いじりをしているオーナーなどあまりいないと思いますが、こうして思ったよりも早く
ブレーキを直すことができました。
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arteon | 日記
Posted at
2022/01/01 23:29:34