プラグかぶり

久しぶりにエンジンをかけようとキーを捻ったところ、エンジンがかかりません。
原因を究明します。
バッテリーは、スターターが回っていますのでOK
充電もされているようなのでオルタネータもOK
セルモーターも音を立てて回っておりOK

ということで、燃費系とプラグ系を確認するため、プラグを抜いてみます。
まずは、ハイテンションコードを抜いて

プラグレンチでプラグを外します。
一番怪しいのは、プラグかぶりです。
2T-Gに限れば、以前乗っていたソレックスキャブの2T-G (TA17) では、冬場に何度か経験しましたが、インジェクションの2T-Gでは、このTE 61でも一時期乗っていたTE 71でも経験したことがありません。

外したプラグの匂いを嗅ぐとガソリンの匂いがしますので、燃料は噴射されていることが確認できました。
燃費ポンプ、インジェクターは動いているようです。

続いて、電気がプラグまできているか確認します。
ハイテンションコードに外したプラグを挿して、エンジンの金属部分に接触させて、エンジンキーを捻ります。
プラグからの火花を確認。電気はきているようです。
イグニッションコイルもハイテンションコードもディストリビューターもOK

インジェクションのコンピュータの不良、O2センサーの不良、エアーフローメーターの不良等、色々な不安も頭をよぎりますが、とりあえずプラグかぶりを前提に１週間ほど放置してプラグを乾かすことにしました。
（プラグを乾かすには、ライターで炙る方法もありますが、手持ちがないので）
因みに、TE 61の 純正プラグは、冷え型でも焼け型出でもない、標準的な (NGKの場合) 熱価５です。
2T-Gには、エンジンの仕様により、熱価５と６の２種類が使われています。

１週間後、キーを捻りましたが、状況は変わらず。
クランキングのみでエンジンはかかりません。
仕方なく、今使っている標準プラグは全て取り外し、以前使っていた白金プラグに交換してみることにしました。

こちらが以前使っていた白金（プラチナ）プラグ。
標準プラグに比べて白金プラグやイリジュウムプラグは、中心電極が細く、構造上プラグかぶりが起きにくい特徴があります。
混合気が濃くならないようにアクセルペダルを一杯に踏み込んでキーを捻ると一発でエンジンが掛かりました。
キャブレターでは、チョークの引き方で、プラグが被ることはよくあることですが、電子制御であってもプラグかぶりが起きることがある貴重な経験でした。