「LEADERS II」、とても楽しく拝聴しました。
当時の熱い想いで日本を豊かな国にしようとした先人にただただ感謝です。
しつこいようですが、僕は前作の「LEADERS」のエキストラに参加したことがあります。
愛知佐一郎(佐藤浩市さん)が工場内をバイクに乗って颯爽と走り抜ける姿を驚き、歓喜に湧く工員のひとりとして出演しました。
今から4年前の2013年12月7日、撮影場所は兵庫県加古川市の日本毛織印南工場。
はじめ脇に佇むひとりだったが、福澤監督に腕を引っ張られ、走ってくるバイクを眼の前で迎える場所に変わりまして、エキストラの中でも比較的目立つ存在に、自分でも恥ずかしかった(;^_^A
さて、話はこのドラマ「LEADERS」シリーズを拝借します。
「LEADERS II」のワンシーンより、
愛知佐一郎と菊間武二郎の初対面の時の事。佐一郎は工場内で工員と一緒に作業。そこに山崎亘に連れられて来た菊間は、山崎より佐一郎の紹介を受ける。
互いが握手を交わす際の佐一郎の油で汚れた「手」を見て、菊間は少し驚いた様子。
「すみません。もういくら洗っても落ちないんですよ」
佐一郎は笑顔で、それでいて誇らしげに語った。
前作でも汚れた「手」をシーンで使用している箇所が3カットあり(内1カットは息子の愛知洋一郎)、いずれも現場主義にこだわる佐一郎の人物を象徴するシーンだった。
結果、人に信用され、信頼関係を生むきっかけとなったと、自分なりに解釈しています。
福澤克雄監督ならではの、人間臭い演出は、些細な事でもとても共感出来ました。
そんな「手」に関係した、自分のエピソード。
一部のみん友さんには話しましたが、自分の前職はクルマの買取店で、実際に査定をして買取、販売をしていました。
今から12年前の2月。
転勤先の長野県で、片道1時間程あるお客様宅に出張査定に行った時、依頼されたお客様のみならず、お父様も乗り換えを考えているとの事。
親子一緒に車の提案をすることとなったが、気に入ったクルマは予算が合わず、予算が合っても自分自身も納得しないクルマばかり。
かれこれ5回ほど訪問しただろうか、いい加減お父様から「もういいよ。他を当たるから」と言われながら、最後のチャンスとばかりに提案したクルマ、
「このクルマがお気に召さないのであれば、私はもう完全に諦めます。予算、装備、車両状態、どれも自信を持って提案出来る内容です」
ご存じの方もいらっしゃると思うが、ココの販売スタイル、当時は中古車ながら現車確認なんて出来ない、車両状態は全て営業マンがありのままを説明して、契約をするしくみとなっています。
勿論ダマシで販売する事は無いにしても、現車無しでどこまで信用されるかは営業マン次第です。
自分の熱意が伝わったのか、お二人ともに納得いただく内容のクルマにめぐり逢い、見事契約・・・
となったのですが、「現金前払い」の旨を伝えると、今までずっと味方になっていただいていたお母様が猛反対しだしたのです。
どこのウマのホネかワカランヤツに、モノの確認も出来ない前に何でカネ出さなあかんねん!
ここまでえぐい物言いでは無いにしても、まさにこんな感じ。
とにかく僕を信用してください!自分も半ばヤケクソになりながらも納得していただくように話し、お父様がなんとか納得していただき、親子合わせて約420万円の前金の了承を得ました。
その後何度か訪問する機会があり、この時のやりとりが幾度となく想い出話のようにありましたが、なぜお父様が前金の了承をしていただいたのか、教えていただいたのはお母様でした。
「アイツの「手」を見て信用したんや」って言ってたよ。
もともと皮膚があまり丈夫でない自分の手は、クルマの査定(検査)で荒れ気味。
とても高価なクルマを扱うような上品な「手」ではなかったと思います。
そんな自分の「手」を見て信用してくださった。
今、自分は仕事も変わって、クルマの査定はおろか、営業職と程遠い製造工として働いています。
佐一郎のように、仲間を大切に、現場第一主義で泥まみれになって働く、逞しい「手」とは程遠いものではありますが、あの時信用された仕事を生涯忘れることなく、これからも頑張って生きていきます。
駄文失礼しました。
ちなみに写真は、エキストラ出演した際にいただいたノートです。
当時はドラマタイトルがまだ決まっていない状況でのクランクインでした。
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Posted at
2017/03/28 22:06:25