川崎重工の産んだ「速い!止まらない!重い!」の三拍子揃った現代では絶対生産されないであろう最高傑作400ツアラー。
この機体にはZ系のエンジンが搭載されており、4発から出る音はこの楽器を買ってよかったと思わせる。
また、この4発の奏でる音を聞いてしまった者はツインやシングルのエンジンには今後絶対乗れないようにする魔力を秘めている。
キャブレターを採用したこの機体は夏場でもチョークを当たり前のように使用し、アイドリングが安定するまで暖気、走行前にスロットルで「回転を拾ってやる」必要がある。走行前にブンブンやるのは必要だからである。断じて、楽しいから、では、ない。
ニンジャというペットネームを与えられたこの機体のカラーはブラックでまさに公道上でも忍(しのぶ)ことが可能である。
言い換えると、公道で忍ばない他者からの視認性が抜群に悪いということである。
ここで有効となるのが”人類最大の発明”とまで言われたLEDへの換装である。ヘッドライトをLEDに換装することにより他者からの視認性を上げる事ができる。
また副次的効果としてバッテリーの消費電力が少なくなるためエンジンの始動性が格段に上がる。だが、上記の暖気の工程を省略して良いというわけではない。
「ちょっとそこまで」行くくらいなら暖気している間に歩いたほうが早く着く事に気づいた。
上記の事からもZZR400はカワサキのリリースした最高傑作400ccツアラーである。