When Chet Baker Sings

米ウエストコーストジャズのトランペット奏者で抑制の効いた力まない中性的歌唱法の

ヴォーカリストとしての評価も高いチェット・ベイカー（1929-1988）。

麻薬との縁を絶ちきれなかったその生涯は音楽家としての輝かしいキャリアを

曇らせるものであったかもしれませんが，

素面であの音楽を奏でることができたのかも甚だ疑問であり

その死後もその音楽が輝きを失うことはないように思われます。

YouTube にアップロードされている上記ソングリストは

・ Chet Baker Sings
・ Chet Baker Sings And Plays
・ Deep In A Dream
etc.

等のアルバムからのコンピレーションで

このソングリストそのままをパッケージした商品も発売されました。

彼の歌唱法は多方面に影響を与え

ボサノバのジョアン・ジルベルトの囁くような歌唱法は

チェットの歌唱法にインスパイアされたもの（ジョアン談）。

中洲産業大学のタモリ教授が歌うならこんな感じの歌い方になるのでは？（笑）

冬の夜，寒さに震えながら聴くチェット・ベイカーもなかなか乙なもんです。