季節の変わり目 特に秋から冬になる季節。
峠の事故が多発します。
先日もトヨタアルテッツァがタイヤや足回りがよく暖まらないうちに全開走行をして 左コーナー手前のブレーキングでアンダーステアを出して 対向車線をはみ出し その先の土手に突っ込む事故があったばかりの昨日。
2017年11月12日 表筑波スカイラインにて観光バスと日産GT- Rとの接触事故がありました。
今回 この事故について考えてみました。
【事故の経緯】
観光バスは朝日駐車場方面から筑波山つつじヶ丘方面に進行中 つつじヶ丘方面から朝日駐車場に向かう日産GT- Rと接触した事故で GT- Rは進行方向に左コーナー 観光バスは進行方向に右コーナーを走行中に起きた事故です。
(現場写真)
GT- Rは大破
観光バスは右側側面をヒットされています。
【事故現場のコースの現状】
この写真は日産GT- Rから見た事故現場の写真
写真を見た印象はこの区間は両方向から見通しのきく直線から 木の生い茂るコーナーに侵入する様子がわかります。
(参考写真1 航空写真)
やはりコーナー上空から見ても木が生い茂っているのがわかる。
(参考写真2 このコーナーの道路設計図)
写真上からGT- Rはコーナーに侵入 また観光バスは写真右側からコーナーに侵入している。
するとGT- Rのコーナー侵入時の直線幅員は5.7mとあり左コーナーでは8.0mから出口付近は7.5mとコーナー侵入ラインの見極めに難しさが伴う区間だとお判り頂けたと思う。
(直線区間から見たコーナーの様子)
(コーナー侵入時の様子)
一方で観光バスのコーナー侵入はどうか?
(同型のバス)
事故現場の手前の左コーナーでは幅員が7.0mあり視界も明るい。
がこの先は木立に道路が狭まる。
この時期は木の枝が道路まで出て来ているので当然にバスはコーナー侵入時にセンターライン側に寄せていたと思われる。右コーナー侵入時は前輪がセンターライン寄りに走行ラインを取ったなら バスの後輪はセンターラインを踏む状態だったと思われる。
またGT- Rも事故現場手前なコースで加速して来ているので左コーナー侵入ではセンターライン方向に寄せてくる。
オーバースピードで侵入したとしたらセンターライン方向にクルマがあると思う。
もし仮にGT- Rがアンダーステアを起こしていたとしたら 観光バスに刺さっているし オーバーステアだったならば GT- Rのリア側がヒットしていると思われます。
このへんを考慮しての過失総論はGT- Rのオーバースピードによるセンターライン側に寄せ過ぎた。また観光バスは小枝を気にするあまり右コーナーでセンターライン側に寄せすぎた結果 接触事故につながったと考えるのが妥当だと思います。
ちなみにこの表筑波スカイラインの制限速度は時速30kmです。このコースでセンターラインをはみ出す走行は事故の危険率は最大限になります。
峠走行する際にはセンターラインをショートカットしないようにしましょう。
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2017/11/13 09:16:01