インナーフェンダーの修復

助手席側インナーフェンダーにヒビ割れや破損が有ったので融着で修復しました。
融着は解体屋で入手したワゴンRのインナーフェンダー（材質は同じPE）を使い２０Wハンダ鏝で行いました。

新品部品が入手可能であれば取り換えた方が早いのでそちらをお勧めします。
部品番号：64839-80E10- 部品名称：ｶﾊﾞ-,ｽﾌﾟﾗﾂｼﾕ ﾌ-ﾄﾞﾚﾂｼﾞ LH

以前に亀裂が入り融着して修理した所が完全に割れていました。さらに写真の部位が完全にちぎれて取れていました。

その時は割れたところを融かして付けたのですが、強度的にもたなかったようです。
そこで今回は積極的にPE材を肉盛りして破損部周辺と融合し強度を出そうと思います。

まず、ボルト穴周りの割れた部分を突き合わせて仮付けします。

用意したPE材を5～10㎜幅の短冊状切り出し鏝で溶かして盛り、割れた所を埋めて行きます。
鏝でならし周辺部とPE材を融合しながら繰り返し元の厚み以上に盛りつけました。
最後はより広めに鏝を当て均し、元の材料と追加したPE材を混ぜるようにしました。

本体部分に合わせて、隙間部分を埋めるように肉盛りしながら形を整えて行きます。
何度か繰り返し肉厚を確保して
表が終わって固定できたら裏面からも補強するように接合しました。

補修前

亀裂になっているところは、鏝先で亀裂を融かして、溝を付けて肉盛りで埋めて行きました。

補修後

周辺部と融合して強度を出しています。
裏面も同様にしています。

修復前

ボルトで固定されているところは経年でヒビ割れが入り侵攻すると切れてしまう様です。

修復前

別の部位ですが同じように割れています。

修復が終わり取り付けて、洗浄してシリコンを塗布した状態です。
緩くなっていたファスナーも新品に交換しました。
ヤスリで仕上げればもっと綺麗になりますが、見えない所なので鏝痕はそのままにしています。

新車同等に戻す修復ではありませんがこれで十分納得しています。

これを見つけて「修復している」っていう人はオリジナル至上主義の人でしょうね～。（笑）
ただ、ビビリ音の発生源になることが有るので放置はしない方が良いと思います。
次は運転席側です、まずは点検してみます。

あっ、某買取業者さんに「修復痕が有りましたので減額します。」といわれるカモ？