キーが1本 キーが2本..

キーが沢山！
すでにBMWオーナーの方は見る必要がない投稿ですが、この10年でだいぶ進歩してるよなあということで、新オーナーとしてはつい書きたくなりました。

この個体を契約した理由の一つだった『BMWデジタル・キー』ですが、何なのかというと、NFCカードやスマートフォンおよびスマートウォッチを、BMWのバーチャル・キーとして使うことができるようになります。

iPhone、Apple Watch、Google Pixelシリーズが対象ですが、私個人は昔から仕事もしてたくらいのAppleユーザーですからiPhoneとApple Watchのウォレットに登録ができました。
設定をすると、家族や友人のスマホにもキーを共有（およびスマホ紛失時もiCloudから無効化）できます。また、Suica同様バッテリー残量低下も余り気にしなくて良い機構になっています。
ただし、実際に使ってみると、スマートキーと違い人間が近寄っただけでは認識されないため解錠施錠の際、ドアハンドルにスマホをかざしたり、センターコンソールの充電トレイ(NFC)にスマホなどを置いてエンジンをかける必要があります（さすがにエンジンをかけた後はスマホを取り出しても大丈夫でした）

この辺りの不便さを改良した仕組みがBMWデジタルキー・プラスという名称で2021年後半あたりからiX、i7、X1など最新車種に組み込まれているようです。AirTagなどの正確な位置確認にも採用されているUWB（超広帯域無線）を使って、スマートキー同様にスマホをポケットに入れたままで各操作ができるとか。いいなあ。

まあ、今のデジタル・キーでも、スマートキーを持たずにガレージに行っちゃったりするときには便利ですね。うちのガレージのシャッターも通常は電波式のキーを使いますが、リモートでアプリから操作もできますので、スマホと免許さえあればクルマを出して運転できることになります。引き続きスマートキーがメインで、iPhoneがサブかなあ。カードキーを財布に仕込んでおくかは悩みどころ。スマホ持ち歩くしなー。

そして、左から三つ目に置いてあるのが最大の問題児であるところのディスプレイ・キー。2016年ごろから採用されたデバイスですが、ディスプレイがついててかっこいと思われておいて、とにかく"デカい・厚い"ので、ディーラーからも「まあ使わないと思いますよ」と言われる始末。
充電もQiかMicroUSBで、たまにしか使わないと充電切れを起こすとか。そして、そういう時に使う物理キーが別についてきました（スマートキーなら物理キーが内蔵されていますが、ディスプレイキーはでかいのに内蔵できません）
つくりは微妙ですが、車両のロックやライトなどの状態、航続可能距離を表示したり、エアコン操作やステータス表示ができるなど、なかなか多機能です。
7シリーズは狭いところへの駐車で使える外部からのリモートパーキング（前進後退）がついていましたが、でかいドアの８シリーズにはこの機能はありませんでした。残念..。
あまりの不評さに反省したのか、今はスマホアプリで同等のことができるようになりました。つまり、ディスプレイキーはいらない子に。嗚呼。

あ、スマートキーとディスプレイキーは傷つけたくないので、適当なカーボン風カバーをつけました（本物カーボンは電波を遮断するので余り使われません）

テスラはBluetoothで近接検知できるスマホキーがメインで、カードとスマートキーもあるんでしたっけ？挙動としてはデジタルキー・プラスと同じなので、不便さは感じないでしょうね。