BMW(純正) バルブトロニック  

もはやエンジン屋のBMWと言えばコレと言うくらい、有名なエンジン吸気システム。
電制無段階可変バルブリフト機構、バルブトロニック。

2010年6月以降のE90系だと〜30i、35iのみに搭載されており、Mモデルには高回転ユニット故かバルブトロニックは付いていません。

当初、世界初の機構として世に出たのが2001年。
原則、スロットルが無い代わりにステップモーターと各構成部品で吸気バルブの開く時間とリフト量を変化させる事により、特に低速部分の吸気抵抗を減らして、出力の向上と燃費対策、吹け上がりに寄与してるブッ飛んだ機構の一つ。

後にトヨタがバルブマチック、日産がVVELの名で似たような機構で出しましたね。

N55搭載の335iはこれの第3世代、インジェクターと干渉しないようにサーボ・モーターの位置が変更。
また、バルブリフト量を制御するエキセントリックシャフトの位置検出用のセンサーをサーボモーターに内蔵する等、更に機構を替えています。

ターボ車ながらごく低回転下からエンジンのツキの良さを感じる独特の吹け上がりは乗ればすぐ解る程。

タコメーターの針の上がり方、落ち方がやたら気持ち良いです。
実用域で感じる事が出来る技術ってのがまた素晴らしいと思います。