かねてより計画していたオルタネーターのオーバーホール。
まずは練習用の中古を手に入れて、工具と手順を確認するための予行演習をしました。まだ完了してませんが。
気長に中古を探して本体+送料で1万円弱の物を入手。
走行距離93,500kmの車体から取り外された物です。
私の車体は約98,000kmなので同じ程度の痛み具合なのかなと想定して作業しました。
今回は練習で作業完了後は予備品として置いておきます。
最終的には車体に付いている物をオーバーホールして戻す計画、その際に詳しい内容を整備手帳にしようと思っています。
オルタネータープーリーツールでプーリー外しました。
これがとっても大変でした。
プーリーとシャフトが固着していました。
凍結浸透ルブに2日程浸漬しました。
あまりにもプーリーが緩まなかったのでラスペネを買いましたが、到着を待たずしてプーリーがはずれました。
結果的にはこの後のベアリング抜取り等の作業で使いました。
プーリーの内径とシャフトにネジが切られています。
プーリーが取れたので次は本体裏側をバラしていきます。
この六角ナットなんと対辺15mmでした!驚きました。しかも1段奥まった所に取り付いているのでボックスレンチを買いました。
レギュレータを取外します。
このレギュレータはカーボンブラシと一体になっています。
カーボンブラシの残り量を確認してみました。左は新品です。この部品は再使用予定です。
どんどんばらしてオルタネーター本体を2つに割るとこのような部品が出てきます。ベアリングホルダーでした。
黒いプラスチック製のベアリングホルダーを外すと、ベアリングと大量の摩耗粉が出てきました。
スリップリングはそこそこ削れていました。
プーリー側の表面に戻ってギアプーラーでローターをケースから外しました。こちら側のベアリングのリテーナ板金を固定するネジ4本を外しています。
プーリー側のシャフト、ベアリングです。
プーラーの爪をかけているのが、プーリーのすぐ裏側にある部品です。
錆びているからなのか?元々こういう嵌合設定なのか?わかりませんがそこそこによく嵌合していて、ラスペネをかけかけプーラーで外しました。
この部品はベアリングのインナーレースを抑えている部品でした。
サビサビだったシャフトをペーパーで磨きました。
ベアリングの新旧比較。
右が取り付いていた物です。
大きいサイズの物がプーリー側、ベルトのテンションを受けるので大きい。
小さいサイズの物がスリップリング、レギュレータ側です。
取り付いていた部品と新品の準備部品の詳細。※こんな作業される方はいないとは思いますが。。。
・プーリー側
取り付いていた部品
NSK製(ポーランド産)
B17-102DG38
準備部品
NTN製
6303LLU
・レギュレータ側
取り付いていた部品
SKF製(フランス産)
BB1-0603A
準備部品
NTN製
6003LLU
新しいベアリングをケースに打ち込みます。SSTを使用してプラハンで打ちこみます。
今回使用したSSTは、どこのご家庭にもある物では無く、ホームセンターコー○ンで購入。
VP管の役物コーナーを物色して決めました。合計200円。外したベアリングを持っていって現物確認しました。
呼び径30の物が6303のアウターレースに
呼び径13の物が両ベアリングのインナーレースに合います。
プーリー側を組み付けて、レギュレータ側のスリップリングを破壊して取外します。
こちらには絶縁ニスが塗られています。スリップリングへの配線部分を先に破壊して外しておいてから、スリップリングのボディをこじて取外します。マイナスドライバーでこじて外しました。小さいのでギアプーラーやベアリングプーラーはかかりませんでした。
比較するとそこそこの削れ具合
スリップリングを打ち込みます。青丸の突起で打ち込む位置が決まっていました。
この後は、ハンダ付けして絶縁塗料を塗って組みます。
ここまでで作業中断、また今度気が向いた時に続きをやろうと思います。
スリップリングを練習用に使ってしまったので、手配中、届くのが恐らく4月くらいなので、そのタイミングで本番作業予定、忘れないように備忘録的に残しておきました。
Posted at 2022/02/13 12:14:10 | |
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