TE 0.5コネクターへの020型端子の挿入方法

コネクターの中でも最も密度が高いのがTE社の0.50 コネクタ シリーズです。
https://www.te.com/jpn-ja/products/connectors/automotive-connectors/intersection/05-connector-series.html?tab=pgp-story
86/BRZのボディーECUなどに使われています。
追加挿入するメス端子は、TE社製020型　F020-TE-03505です。
https://hi-1000.shop-pro.jp/?pid=81875313
0.5と020は、ミリとインチ表示の違いで、正しく対応しています。

コネクターの横にはマジックで、何かチェックされています。

ばらせそうですね。

ばらすには、コネクターの前から層の隙間に小さなマイナスドライバーを入れます。横のラッチが外れます。
パカッと、手で開ければ反対側の横のラッチも外れます。
そのまま、回転する様に開ければ、後ろラッチが簡単に外れます。

４つの層の部品にばらせます。写真の左の３つの層にメス端子が刺さります。右端は、最上部の部品です。
最上部の部品だけ外し方が違います。
最初に下の層を外せば、コツが分かると思います。

４つの部品の裏側です。赤丸の凸部が、下の層のメス端子抜け防止のラッチになります。

メス端子は、完全に奥まで挿入します。（ケーブルで端子を押し、精密ドライバーの先で送る感じです。）無理しないでください。メス端子は小さくて華奢なのですぐに壊れます。
精密ドライバーなどで抜くことも可能ですが、抜いたメス端子は、破壊されていて再利用不可だと思います。
なので、メス端子の挿入は1度限りと考える方が良いです。
本番の挿入前に、ダミーで練習すると良いかと思います。
写真の×印のように、端子の挿入が不十分だと、上の層と合体したとにに、上の層のラッチで、メス端子が潰されて壊れます。○印に様に、加締めの部分が見えるようにしっかりと入れてください。

コネクターのばらしと組み直し、メス端子の挿入（と抜くこと）は比較的簡単です。
極小径ケーブルを、F020-TE-03505　端子に、変形させることなく確実に取り付けるかが成功の鍵です。
工具は、ENGINEER社PAD-11をつかいました。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2-%E7%B2%BE%E5%AF%86%E5%9C%A7%E7%9D%80%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%81-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B9%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%BC%8F-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%AB%E7%AB%AF%E5%AD%90%E7%94%A8-PAD-11/dp/B00IWD9XT6?th=1
（配線コムさん以外でも買えます。）
10回くらい練習して何とかなります。メス端子は、20個くらい多めに買うことをお勧めます。