パワステポンプ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
2年前にパワステフルード漏れの修理をしましたが、最近低速でハンドルを目一杯切ると「ウォーン」と異音が発生するようになりました。
新品は高くて手が出ず、リビルト品も考えましたが、ヤフオクて程度の良い中古パワステポンプが安価(送料込み1万円)で出品されていたのを購入し、保管していた物を車検で指摘される前に交換しました。
2
エンジンに漏れたフルードが溜まり、ステーのボルト周りが黒く汚れています。
3
ポンプ下のカバーが漏れたフルードで湿っています。
4
エンジンカバーのステー左右のボルトを緩めてステーを外します。左のボルトは緩めて外しますが、右のボルトは緩めるだけで外さなくてもステーが外れます。
オルタネーターとパワステポンプを回しているベルトを外すため、①アジャスター固定ボルトを緩めてから②テンション調整ボルトを緩め、オルタネーターを下げてベルトを外します。
テンション調整ボルトを緩める前に指で押してベルトのテンションを記憶し、アジャスターボルトの頭とステーにマジックで印を付けました。
ボルトは全て12mmのボックスレンチを使用します。
5
③ボルトはポンプ下の奥にあり、手探りでレンチを当て緩めます。
私はすんなり外せました。
6
④ボルトはステーの下側にあって見えるので外しやすいです。
7
⑤ボルトはポンプ後ろの奥にあり、配管がジャマするので私は首振りエクステンションバーを使用しました。
取付時にボルトを垂直に入れて締めないと斜めに入ってネジ山ナメます。
ボルトを数回、回したところで斜めになっていることに気が付き、事なきを得ました。
アブナイ、アブナイ。
8
ここでリザーブタンクからフルードを抜きました。
ジャッキでリフトアップして前輪を浮かせておき150mlのシリンジとシリコンホース、500mlのペットボトルを使用してタンクからフルードを抜いた後、ハンドルを左右に回すと残りが出てくるのでこれを数十回繰り返し、出なくなったところで新しいフルードを入れ撹拌しながら抜きました。
リザーブタンクから外したホースの先ををペットボトルに挿した方が確実に回収できますが、前回交換したフルードがそんなに汚れていないのと、リザーブタンクを外したり、ホースを外したときに漏れたり、抜き差しするのが面倒だったので、リザーブタンクやホースは外さずこの方法でやりました。
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次にポンプからホースを外しますが、ホース内に残ったフルードが漏れ出すので、前回フルード交換をやった際の経験から、ペットシーツをホースの下に潜り込ませ、念入りに養生してから外したので、漏れたフルードは全部ペットシーツがキャッチしました。
外したホースからまだ残ったフルードが出てくるのでペーパーウエスで栓をします。
栓にするペーパーウエスは予め小さく切って用意しておいたほうが慌てずに済みます。
下側のホースとポンプの接合部分2箇所にガスケットがあり、純正のは2枚のガスケットが繋がった1つの部品で、注文するのを忘れていたので急遽ホームセンターに行き、これと同サイズのマツダ車用ドレンパッキン(M14、内径14mm、外径20mm)を発見して購入しましたが、外した純正ガスケットに、潰れや変形がなかったので大丈夫だと判断し再利用しました。
純正ガスケット品番:34621AC024
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ポンプ外れました。
ポンプを外す際、ラジエーターホースが邪魔になるので手前に寄せて外しましたが、エンジンをかけて温め、ホースを柔らかくしてからでないと、ホースが凹まず外しにくいと思います。
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外したパワステポンプとポンプ下のエンジン上の様子
軸からなのか、ポンプ本体からなのか、裏側の汚れが激しく、ポンプがあったエンジン上にも汚れや漏れたフルードが溜まっていたのでパーツクリーナーとペーパーウエスできれいにしました。
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次に、ポンプからステーを外しますが、T40トルクスネジで固定されています。
エンジンカバーのステーは交換するポンプに付いていたのでそのまま使用しました。
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持っていたボックスレンチセットにT40ビットがありましたが、心許無かったのでヘクスローブレンチなるものを購入。
しかし、固くて外れず、結局ビットを使用しました。
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それでも固く、何回かナメたので、ボルトに対して垂直にレンチが当たるよう、金槌を下に置いて支点にすると力を入れやすくなり、パキッと音がして緩めることができました。
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次は貫通ボルトですが、固そうなのでインパクトレンチを使用して楽勝です。
画像はありませんが、ポンプとステーは隙間なくハマっていて簡単には外れなかったので、先が細くなっているラチェットレンチを使用してコジコジしました。
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取り付ける中古のパワステポンプ
凄くきれいなので、新品かリビルトに交換してから、そんなに経っていない車から外した物だと思います。
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交換完了
各ボルトの締め付けトルクですが、小さいトルクレンチを持っていないので勘で締め、ベルトのテンション調整ボルトを外す前に付けた印に合わせました。
この後パワステフルードを投入し、エンジン停止状態でハンドルを左右に止まるまで何回か切るとエアーが抜けて液面が下がるので、ハンドル回すしてフルード投入を何度か繰り返し、仕上げにエンジンをかけてハンドル回すとブルブルと振動するので、振動がなくなるまで回しました。
最後に試運転をすると、交換前に比べハンドルが軽く回るようになり、戻りも速くなりましたが、
ベルトのテンションが弱かったようで、低速でフルにハンドルを切って保持した際にキキッ、キキッとベルト滑りの異音が発生したので調整ボルトを締め込んでテンションを上げると異音は止まりました。
参考までに各ボルトの締め付けトルクを調べると
・ポンプを固定している3本のボルトは22N・m
・貫通ボルトは37.3N・m
・T40ボルト2本は15.7N・m
・外していませんがプーリーのボルトは40N・m
でした。
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作業途中に休憩しながら丁寧に作業したので作業時間は5時間程かかりましたが、ディーラーに依頼すると10万円近くかかる交換作業が、元々持っていた工具等を使用したので、パワステポンプとパワステフルード代だけで11,000円位に収まりました。
作業はそんなに難しくありませんが、汚れの清掃に時間がかかったのと、ボルトをナメそうになって多少手こずったのでLEVEL4
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