ウェイストゲートコントロールバルブ交換

走行中に症状が出たわけではないが、オイル交換の作業中にウェイストゲートコントロールバルブが壊れているのを発見した。
ウェイストゲートコントロールバルブはソレノイドバルブで、ECUからの制御で電圧がかかるとバキューム経路を開き、アクチュエータに負圧をかけてウェイストゲートバルブを開く。
とりあえず、普通に町なかを走っている限りでは作動しなくても差し支えない。

しかし、エアバイパスアウトレットパイプから負圧を引き込むホースの接続部が折れてしまっている。
これではエアクリーナーを通さない空気が吸気系に吸い込まれていってしまう。

最終型ワークスRは大型のインタークーラーが装備されていて、ウェイストゲートコントロールバルブがエキマニの真上に配置される。
熱を受けて樹脂部品が劣化してしまったのかもしれない。
もっとも、15年が経過し、11万km走行した車体だから、充分もったうちか。

交換にはカプラを外してホースを抜き、ナットを緩めれば外せる。
工具は10mmレンチとプライヤ。

ホースも劣化してひび割れているので交換する。

新旧比較。
メッキの色の違いが時代を感じさせる。
この車両が製造されていた頃は六価クロムを使ったクロメート処理が一般的だったが、今は三価クロムが使われるようになった。

完成。
ホースはSamcoのシリコーンホースを使った。
それぞれ80mmと120mmにカットして組み付ける。
なお、純正のクロロプレンホースを注文すると600mmで納品され、同様にカットする必要がある。
錆だらけのエアバイパスアウトレットパイプはホルツの「サビチェンジャー」で応急処置をしておいた。
いずれ、ちゃんと耐熱ペイントで塗っておきたい。