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とさひらずの愛車 [いすゞ フローリアン]

整備手帳

作業日:2022年11月6日

プロペラシャフトのメンテとバージョン考察

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 12時間以上
1
2014年にクラッチOHをした時に、MTを下ろす関係でプロペラシャフトを外した。
プロペラシャフトの十字ジョイント(スパイダ)に付くニードルローラーベアリングのオイルシール部分にCUREラバープロテクタントを塗りつつ、動きのチェックをした。
2
すると4軸あるうちの後ろ側の1軸にゴリっとする部分があり、グリース切れ&偏摩耗しているようだった。
3
このプロペラシャフトは、ヨーク部分に十字ジョイントを組み合わせ、ニードルローラーベアリングを嵌めた後に、外側からスターワッシャという特殊なスプリングで固定され、かつ位置決めもされている。
4
スターワッシャは基本的に取外しができない(しない)仕様で、劣化した場合には、プロペラシャフト丸ごとの交換となる。
しかしこのパーツが新品でいすゞから出てくることはない。
5
このスターワッシャーを外す方法を2つ考えてみた、
【案①】:中央を押しながら周囲の8本の爪を手前斜め中央向きに引っ張れば外せそうな気はする。⇒しかし直径20mm位しか無いのでひっぱる側の強度が出せそうもない
【案②】:もう1本中古のプロペラシャフトを入手し、うち1本のヨークをサンダーで破壊してスターワッシャとベアリングを取りだす。もう1本はスターワッシャを破壊して、プロペラシャフトと十字ジョイントを取りだし、ベアリングへグリース給脂後に両者を組み合わせる。⇒スターワッシャはかなり固そうなので上手くここだけ破壊できるか疑問、また仮に取りだせても組付け時の位置出しがムズそう。
6
とりあえずヤフオクで、117クーペ用プロペラシャフトを探したところ。まさに運よく出物があったので、落札した。
届いたプロペラシャフトを見ると、パーツ番号記載のステッカーが付いていた。(印字は既に見えなくなっていた)
という事は、新車時に搭載されていたものではなく、パーツとして購入され交換されたものと推測される。
※双葉町から送られてきたので念のため、家庭用ガイガーカウンターで測定したが、検出できない程度の値だった。
7
このプロペラシャフトは、意外にも十字ジョイントの固定にスターワッシャーが使用されておらず、より現代に近い一般的なカシメ方法になっていた。
 パーツ供給していた時代の途中から仕様を変更したものと思われる。
 4軸動かしてみたが、ゴリゴリ感もなくとても良い状態。
 なのでそのまま使うことにした。
8
軽く錆を落として、マスキングして黒に塗装した。
9
乾いた後、ベアリングのオイルシール部分に、CUREラバープロテクタントを塗布。
10
車両に取り付けて、しばらく使っていた。
全般に調子は良いのだが、スタート時、加速途中で急減速すると、車両の下付近から「カーン」という長く響く音がするときがあった。よく原因がわからないが、時々しか起きないのでしばらく放置。
響き具合からして、内部が中空なプロペラシャフトが怪しそう。
時間のある時に車両を持ち上げて、デフ側とMT側のクリアランスを調べた。
11
幸いデフ内部ではなさそうだが、MT内部もしくは、接続部スプラインのバックラッシュ過大かと思われる。
12
せっかく程度の良いプロペラシャフトを入手したので、何としても使いたいところ。
試しにスプライン部分にリチウムグリースを塗りバックラッシュのクリアランスを埋めてみた。
組み付けて走ってみると、例の「カーン」音は出なくなった。
なのでMT内部ではないようだ。良かった。
13
しかし2年ほどするとグリースがギアオイルに溶け出るらしく、また音が出始める。音が出るたびに、しかたなくこの作業を繰り返し行っていた。

2022年春ごろまた音が出始めていた。その年の7月に、MTオイルを一般的なギアオイルからいすゞ指定のSAE30のシングルグレードエンジンオイルに交換したところ、スプライン部にグリースを塗らなくても「カーン」音が殆ど出なくなった。
メーカーの指定にはちゃんと意味があるのだと感心。
14
前回はたまたま程度の良い中古プロペラシャフトを入手できてラッキーだったが十字ジョイントに給脂できない状況は変わらないので、いずれ寿命が来る。
 程度のよいプロペラシャフトをストックしておく必要があると思い、ヤフオクで探していたら、117クーペのハンドメイドから外されたプロペラシャフトをゲットできた。これはフローリアンの初期型の物とたぶん同じ。
スナップリングで固定されていて十字ジョイントを外せるようになっている。ちょっとだけ残念なのは1軸にゴリっとする場所がある点。でもバラせるのでなんとか修正できると希望的観測。
 現在搭載のプロペラシャフトが死んだら、次はこれを直して搭載しようと思う。
10年後くらいかな、自分は生きているのかな、、、、と思いつつ

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