懐かしい記憶と共に浸かるお湯

1969年、三菱から70年代の軽自動車をリードするという願いを込めたミニカの２代目、｢ミニカ’70 ( セブンゼロ )｣が発売されました。　これが我が家初の自家用車。 当時まぼちゃは中学１年だったと記憶してますから、たぶん発売翌年の購入でしょうか。

２サイクル２気筒の空冷エンジンを混合ガソリンで回すと、アイドリングはポロン、ポン、ポンと、独特のリズム。　このエンジン音はまだ耳の奥に鮮明に残っています。
納車後、初めての日曜。　父は意気揚々と母と自分をドライブに連れ出し、目指すは西の山を越えた先にある猪苗代湖。　自宅を出て２０分ほど走ると、道は狭い峠に差し掛かり、父は２気筒空冷エンジンにムチを入れ、新車は黒い煙をモウモウと吹き出しながら苦し気に進みます。　が ........
まだロクに進んでもいないというのに、敢えなくクルマはエンスト。　父は何とかしようと努力した(と思う)ものの、クルマは言うことを聞かず、ソロソロとバックで坂を下り、峠の麓にある一軒宿の駐車場にクルマを入れ、宿から電話を借りてディーラーに連絡。　父は電話口で大激怒でしたが、今のようなレスキュー体制もなく、ほぼ半日宿に足止めを食うことに。

どういう経緯か、宿の広間で食事をし、温泉にも入れて頂きました(⌒⌒;)　　親父と入った風呂の様子は今でもおぼろげながら覚えています。
その一軒宿こそが、休石温泉 太田屋さん。　同市内だと言うのに、実に４０数年ぶりの訪問(笑)


泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉。 濃厚な内湯と、露天風呂から眺める山の景観に癒やされ、身体の芯まで温まるこの贅沢な湯がワンコインで味わえるとは感激です(^ω^*)

昔はもっとオンボロな(失礼)建物でしたが、今は立派なお宿になった太田屋さん。　温泉施設も綺麗で実に気持ちイイ♪　　　４０数年ぶりの湯に浸かりながら、初めての自家用車と子どもの頃の記憶を辿りました。　「いつものお湯」がまたひとつ増えました(笑)