Sam's Detailing SIGNATURE PASTE WAX 車にささやく薔薇の夏物語 6月が来ても薔薇は終わらない。  

【再レビュー】
Sam’s Detailing Signature Paste Wax で光沢を高めた部位なら、どこでもパネルになります。
イングリッシュローズの名花アンブリッジローズの二番花が最盛期を迎えました。
完璧な四季咲き性にくわえて、多花性の強香種で花容も素晴らしいのに、作出者デビッドオースチン氏は、この品種をあまり評価していませんでした。絶賛には程遠く、まあまあのいい薔薇だというくらいの感じでした。自信作には、王室関係者や英国の歴史に残る人物から命名することが多いのですが、この薔薇は、テレビドラマに登場する架空の地名から名付けたという経緯がそれを物語っています。
英国の冷涼な気候では、樹高が1m程度のコンパクトな生育となってしまうことが大きく影響していたものと思われます。枝がしなりにくい剛直な特性もあり、株全体にチラシ模様を描くような優しい雰囲気にはなりにくいのです。
生前のオースチンが、日本で咲くアンブリッジローズを見たら瞠目していたことでしょう。樹勢が強くなった結果、大型化し、オールドローズらしさがない樹型の欠点が比類なき長所に変化してしまっているのです。
ほぼ一定の高さで密に咲きそろう姿は、野山の花畑そのものだといつも思います。この形質は他の品種ではあまり見られません。