天体撮影に便利なスマフォアプリ「ステラリウム有料版」を導入してみました。
天体撮影に便利なアプリは多数あると思いますが今回こちらを選んだ理由は「視野・写野シュミレータ」の機能です。
鏡筒、カメラ、アイピース、バローレンズやレデューサーやエクステンダーなどの補正レンズ、等それらを使用した際に実際の視野や写野を再現してくれます。
同様な機能はパソコンソフトのステラナビゲーター(lightも?)にもあるかと思いますが「天体撮影の現場で手軽にスマフォで使用する」事を目的として今回こちらを選択しました。
費用はステラナビゲーターlightの半分程度だったかな?
しかし実際に使用してみると、ちゃんと使用出来ますがクセ強めです。
そこを上手く操作出来ればなかなか良いアプリだと思いました。
天体撮影で便利な各ラインを表示する、↓
↑、各ラインの項目
↑、「方位角」を選択。撮影対象の位置と高度を示すのに便利。
↑、「赤道座標」を選択。天体写真は天の北(北極星)が上になるように撮影する慣習があるので表示された青いラインに縦横を合わせて撮影すると構図合わせがしやすい。
↑、「方位角」「赤道座標」の両方を表示。この状態で撮影シュミレーションがしやすい。
先日撮影の三裂星雲&干潟星雲、↓
↑、実際の撮影写真。縦構図ノントリミング。
では、横構図にして干潟星雲の左のHD166107付近も写野に収める事は可能であるかシュミレーションしてみる。
↑、望遠鏡にevostar72ediiを選択。
↑、鏡筒evostar72ediiの焦点距離と口径を入力。
*注、この時に焦点距離0㎜を選択するとバグってしまいevostar72ediiのアイコンが開けなくなります。また、不良アイコンになってしまいアイコン削除も出来なくなります。現在対応策が不明の為、復帰にはステラリウムのアプリをスマフォから削除して再度スマフォにインストールし直す方法で対応している。焦点距離入力にはご注意下さい。
↑、使用するカメラのセンサー情報の入力。センサーサイズはカタログ値を入力。不明なパラメータは今回デフォルト。でも、おおむねOKな感じでした。
*注、バグりが怖いので「0」とかあり得ない数値の入力は避けた方が良いかも。
↑、レデューサーの数値を入力。
*注、バグりが怖いので「0」とかあり得ない数値の入力は避けた方が良いかも。実際ここで「0」を入力することバグります。このアイコンが死にます。死んだアイコンは削除できません。復帰にはアプリの削除&再インストールとなります。ご注意下さい。今後のアップデートで改善を期待する。
登録した、鏡筒、カメラ、補正レンズ、は自由に組み合わせてシュミレーション可能。素晴らしい。
↑、シュミレーションの結果、鏡筒evostar72edii、0.85×レデューサー、カメラ X-A5、の写野に横構図で上手く収まる様です。来シーズンにまた横構図にて挑戦してみよう。
では、短焦点のevostar72ediiで小さい対象の系外銀河を撮影シュミレーションしてみる。
鏡筒はevostar72ediiでカメラは、↓
↑、カメラはasi224mc。解像では不利かもしれませんが、センサーサイズが小さいので短焦点の光学系でも大きく写せる。焦点距離の長い光学系はデカイ高いのでこの選択もアリかなぁ。F値も稼げるし。
↑、回転花火銀河を、evostar72edii、asi224mcでシュミレーション。補正レンズ無しでF5.8。
↑、回転花火銀河を、evostar72edii、asi224mc、アメリカンサイズ0.5×フォーカルレデューサーでシュミレーション。F2.9になるのか?まだ実際に撮影した事はない。今後検証したい。電子観望なら問題ないと思うが、写真作品としての画質が気になる。
さて、天体の検索機能は?
今一歩です。
理由、カバー率は良いが検索にはコツがいる。
例①、「三裂星雲」
「さ」→検索失敗
「サ」→検索失敗
「三」→検索OK
「m20」→検索OK
「m」→検索OK
「NGC 6514」→検索OK
と、言う結果になりました。
では、マニアック対象は?
例②、フライングバット星雲
「ふ」→検索失敗
「フ」→検索失敗
「フライングバット」→検索失敗
「F」→検索失敗
「Fly」→検索失敗
「Sh2-129」→検索OK
↑、薄いがアプリ内で確認可能
次もマニアックな対象。
例③、ミルクポット星雲
「み」→検索失敗
「みるく」→検索失敗
「ミ」→検索失敗
「ミルク」→検索失敗
「ミルクポット」→検索失敗
「Sh2-308」→検索OK
↑、アプリ内で姿は確認出来ず。
こんな感じでした。
おまけ
光学系、カメラ、の視野写野シュミレーションが出来るので機材購入検討の際にも役に立ちます。
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Posted at
2022/07/23 10:17:17