房総方面、天体撮影「三裂星雲&干潟星雲」
2022.06.28、房総方面にて天体撮影をしました。
撮影対象は「三裂星雲&干潟星雲」です。
高度の低い南天の対象で都市光害を避けるためにどうしても房総or伊豆方面で撮影したいと思っていました。
しかし、休日、月明かり、天候、等々なかなか撮影チャンスに恵まれません。
そんな感じで悶々とした日々を過ごす間にも撮影シーズンは過ぎ去ってしまう。
今現在(7/7)いちばん高々度の時間は22:30頃、その後は沈んで行く。
天体撮影をしていると0時くらいから大気温度が下がり大気中の水蒸気が露点に達し夜露が降下する頃に空がスコーンとクリアに晴れる事が多い。
と言う事は「三裂星雲&干潟星雲」は撮影においてシーズンを終えようとしていると感じている。
夏至に近いシーズンは薄明開始時刻も早くなる。
(7/7現在、天文薄明は東京で約2時45分)
またこの時期は日本は梅雨でもある。
なかなか簡単には撮影させてもらえません。
と、言う訳で前々から計画が必要となる。
「三裂星雲&干潟星雲」の撮影プランは、3月からアプローチして、4月から実行を考え、6月末には撮影を終えたい。
今回の撮影チャンスは本当にラッキーでした。
俺は本当に幸せ。
↑、SCWの予報
南房総方面はイケそうな予報。
と言う訳で房総方面に撮影に行く事となる。
↑、作品、2022.06.28.00:41、「三裂星雲&干潟星雲」
ステライメージ8詳細編集モードコンポジット
トリミングなし
↑、作品、2022.06.28.00:41、「三裂星雲&干潟星雲」
ステライメージ8詳細編集モードコンポジット
トリミングあり
↑、作品、2022.06.28.00:41、「三裂星雲&干潟星雲」
ステライメージ8詳細編集モードコンポジット
もっとトリミングあり
↑、上記のRGBヒストグラム。
↑、作品、2022.06.28.00:41、「三裂星雲&干潟星雲」
ステライメージ8自動コンポジットパネルでのコンポジット
トリミングなし
↑、作品、2022.06.28.00:41、「三裂星雲&干潟星雲」
ステライメージ8自動コンポジットパネルでのコンポジット
トリミングあり
↑、作品、2022.06.28.00:41、「三裂星雲&干潟星雲」
ステライメージ8自動コンポジットパネルでのコンポジット
もっとトリミングあり
↑、上記のRGBヒストグラム。
[撮影対象] 「三裂星雲&干潟星雲」
[撮影日時] 2022.06.28.00:41~
[撮影地] 房総半島
[撮影機材]
EQ5
SS-OEN Auto Guider Pro
SS-OEN Auto Guider Pro 無線コントロール
SS-OEN オートガイド120ミリレンズセット
Evostar72EDⅡ
専用レデューサー(使用時、357ミリ、F4.9)
kenko MC UV N (UVカットフィルター)
X-A5
ステライメージ8
[撮影方法] 直焦点撮影、オートガイド、ディザリング
[露出] ISO1600 240秒 10枚 総露出時間40分
[画像処理] JPEG コンポジット フラット補正 諧調
↑、撮影開始時の元写真&ヒストグラム。
結構真っ白で「やっちゃったかな?」と言う露出になってしまった。
でも修正してる時間がもったいない。
このまま行って後で対処しよう。
↑、撮影終了時の元写真&ヒストグラム。
地平線に沈むギリギリの撮影。
↑、ステライメージ8にてコンポジット
元写真が明る過ぎた為に失敗。
これはステライメージ8「詳細編集モード」「自動コンポジットパネル」でも同様の結果となった。
そこで対処法は、
「詳細編集モード」の場合は全ての元写真をレベル調整にて暗くする、
「自動コンポジットパネル」の場合は諧調調整のレベル調整にチェックを入れる、
で、対応可能。
↑、以上の対応にて無事にコンポジットされた画像
(自動コンポジットパネルでのコンポジット)
↑、それをレベル調整にて極限まで強調してみる。
割と早く限界を迎えそうな予感。
↑、そこでフラット補正にて対応。
今回は、最近は面倒くさいのでそこそこの仕上がりで良いので、「ソフトビニングフラット補正」をする。
YouTube動画やブログ化されています。
説明編とコツ編がございます。
合わせてご覧になるとより上手く仕上がります。
↑、ソフトビニングフラット補正済みの画像
↑、それをレベル調整にて極限まで強調してみる。
限界域をより延ばせそうな予感。
周辺減光と色ムラに注目。
より強い強調処理に耐えて星雲をあぶり出してもきっと見栄えのする天体写真に仕上がる事でしょう。
と言うわけで今回の作品に仕上げる事が出来ました。
↑、最近の悩み「ノンフィルター撮影にて青~紫ボケ気味でクリア感に欠ける」点はUVカットフィルターにて対応。
かつてノンフィルター撮影にて「アンドロメダ銀河」「サドル付近」を撮影しましたがイマイチな仕上がりでした。
光学系や画像処理に問題があるかは不明です。
今回は上手く行った感触でした。
各方面よりフィルター使用の撮影にてご意見ございますが、フィルターのメリットデメリットを理解して「有効に」「天体撮影を手軽に」楽しめればと思ってます。
雑誌のフォトコンテストだの、お堅い方々の意見だの、偏見だのは、あまり興味がありません。
本人がそれなりに満足出来ればそれで良い、本人がそれなりに納得できればそれで良い、とのスタンスでやってます。
でも、専門家が言うような「良さ」に気付ける様になった時はまた話は変って来るでしょう。
まだ「違いのわかる男」ではないので。
↑、今回の撮影でもSS-OENオートガイダープロのオートガイドは安定している様です。
毎度毎度、開発者の「ほんまかさん」本当にありがとうございます。
ユーザーとしてはとても満足しています。
興味のある方は「ほんまかさん」のYouTube動画でご覧になれます。
↑、最近の物価高にあらがうかのように今回もミライースは燃費良く走ってくれました。
季節的に熱くなってきたので道中はフルエアコン稼働&ちょっとした休憩&フル一般道にもかかわらず良い燃費でした。
エコ運転を心掛けています。
さて、天体撮影は機材購入や遠征費用等何かと出費がかさみます。
遠征費用は「ミライースによるガソリン代節約」「飲食持参、又は、スーパーのお弁当」にてガソリン代+1500~2000円で賄ってます。
自宅は千葉県なので伊豆&長野方面の遠征には高速使用想定となりますのでなかなか厳しい。
より明るい&より収差の少ない光学系、等、必要&欲しい物は沢山ありますがなかなか厳しい。
でも限られた予算を上手く生かしきる事もまた楽しい。