2023.09.18、21:30、遠征撮影、ガーネットスター星雲
【撮影日記】
月の具合と天候と休日がうまく重なった。
天体撮影に出かけよう。
撮影出来そうな予報の撮影地は房総方面。
天体撮影YouTuber「旅するプーさん」の紹介にあった万木城址公園に行ってみた。
この撮影スポットは今回が初で情報はプーさんのYouTube動画とグーグルマップのロケハンのみとなる。
スポットに到着。
すると常夜点灯のLED街灯が設置されており残念だった。
撮影機材設営の際にこの明るいLEDが手元を照らしてくれるので機材設置は楽だが嬉しくは無い。
また駐車場に続く道は急こう配&脱輪しそうな心折れる狭い道で信号機による一方通行規制となっている。
この信号機もかなり明るい。
南天が暗いだけにとても残念だった。
房総某所の勝浦も鴨川も残念なLED街灯ありで本当に残念。
夜間照明問題は本当に何とかならないのかな~。
で、何を撮影しようか。
残念なLED街灯を避けつつ明るい空なのでL-extremeフィルターを使用する。
L-extremeフィルターはかなり光が絞られ高ISO感度撮影は必須。
高感度撮影はノイズが多くなるので多枚数撮影&コンポジットにてSNを向上させる必要がある。
最低2時間の露出が無いと話にはらない。
滞空時間の長い対象、LED照明の直撃を避けた位置関係、輝線星雲、の条件だと今時期はケフェウス座の方向か。
そちら方面には魅力的な輝線星雲がたくさんある。
せっかくL-extremeフィルターを使用するのだから普段は淡く捉えにくい対象の方が撮影のしがいがあって楽しいかも。
フライングバットは無理だろうなぁ、ライオンの赤と青は魅力的だが未知、クワガタも良いなぁ。
と、言うわけで今回の機材の画角を活かし、適度に淡いガーネットスター星雲を狙ってみる事にした。
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↑、作品、ガーネットスター星雲
(薄雲通過コマと低空コマも含め56コマでコンポジット)
(トリミングなし)
対象:IC1396 ガーネットスター星雲
撮影日時:2023. 09.18、21:30~
撮影地:千葉県、万木城址公園
天の条件
↑、月と薄明
機材
・61EDPHⅱ
・専用レデューサー
・L-extremeフィルター
・よこたレンズヒーター(対物レンズ&ガイド鏡)
・FUJIFIM X-T30
・EQ5GOTO
・SS-OENオートガイダープロ
・SS-OENオートガイダープロ無線コントロール
・SS-OEN電子極軸望遠鏡
・SS-OENオートガイドカメラ120ミリレンズセット
・VIXEN NEBULA BOOK(スマフォアプリ、位置関係を確認)
・STELLARIUM(スマフォアプリ版、写野確認)
・ステライメージ8(コンポジット、フラット補正、諧調、など画像処理)
撮影方法:直接焦点撮影、オートガイド、ディザリング撮影
焦点距離:274mm(専用レデューサー使用)
F値:F4.5(専用レデューサー使用)
露出:ISO12800、320秒、53枚、総露出282分(薄雲通過コマ、低空コマ、含む)
↑、使用写真53コマ(薄雲通過コマ、低空コマ、含む)
↑、22時05分のヒストグラム(デジカメ背面モニタをスマフォで撮影)
画像処理
・JPGより作成
・ステライメージ8
(コンポジット、ソフトビニングフラット補正、諧調、)
・トリミングなし
↑、RGBの山
↑、ガーネットスターをトリミング。
L-extremeフィルターは設置位置によって輝星の周りにハロやゴーストが出やすいとの事。
今回はこんな感じ。
フィルターに当たった光が反射するらしい。
フィルターは鏡筒&専用レデューサーの推奨位置に設置。
また、高感度撮影によるノイズ感は53枚コンポジットにてこの程度になった。
↑、星雲をトリミング。
同様にノイズ感はこの程度となった。
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↑、作品、ガーネットスター星雲
(薄雲通過コマと低空コマを省いた36コマでコンポジット)
(トリミングなし)
対象:先に同じ
撮影日時:先に同じ
撮影地:先に同じ
天の条件(月と薄明):先に同じ
機材:先に同じ
撮影方法:先に同じ
焦点距離:先に同じ
F値:先に同じ
露出:ISO12800、320秒、36枚、総露出192分(薄雲通過コマと低空コマを省いた36コマでコンポジット)
↑、使用写真36コマ(薄雲通過コマと低空コマを省いた36コマでコンポジット)
画像処理:先に同じ
↑、RGBの山
↑、ガーネットスターをトリミング。
L-extremeフィルター使用時の輝星にハロやゴーストが出やすい。
今回はこんな感じ。
また、高感度撮影によるノイズ感は36枚コンポジットにてこの程度になった。
↑、星雲をトリミング。
同様にノイズ感はこの程度となった。
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Posted at
2023/09/24 00:12:31