目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
前車からCAOS60B19Lをディアスに移設
搭載日付を確認すると3年が経過している・・・
状態は悪くはないけど良くもなく
買い替えには至らないので
デサルフェーターによる延命トライすることにした
自車はLRC制御オルタネーター(負荷応答制御)のため
前車のバッテリーを移設可能と判断して搭載している
デサルフェーターはオカルトモノではなく
理論と実証に基づいて開発され
フォークリフト、ゴルフカート、船舶など
バッテリーを動力源とする業界で採用されている実用品
自動車業界で純正採用されているのかは不明
2
デサルフェーターとは・・・
鉛蓄電池のマイナス極板に発生するサルフェーション(Sulfation)を除去、還元再生し
電池寿命を最大限に延命する目的で開発されたもの
サルフェーションを直訳すると「硫化」であり
その発生メカニズムとバッテリーへの影響を以下に記す
放電時に不活性物質の硫酸鉛(PbSO4)が発生
充電時は硫酸鉛(PbSO4)は再び電解液中に還元
↓
放電時間が長い、など充放電のバランスが崩れる
↓
マイナス極板表面で硫酸鉛が結晶化し蓄積
↓
マイナス極板の電気抵抗増大
↓
充電不良、電圧低下などエンジン始動困難
↓
バッテリー寿命
車の場合は長い停車時に
電装品のバックアップなど放電を続けることでサルフェーションが生成されると言われている
3
サルフェーション除去法と特徴、機器選定
私の知るサルフェーション除去の方法は
①薬剤(電撃丸など)にて溶解除去
②極板を取り出して物理的に除去
③パルス充電器にて除去
④デサルフェーターを取り付けて除去
私の知る各除去法の特徴
①効果が弱く、一時的
②完全放電したものでも有効かつ確実だが、バッテリー分解組立は非常に困難かつ危険が伴う
③完全放電したものは不可、パルスが起動するものは確実に効くが定期的なパルス充電が要る
④バッテリーに装着して常時除去するが、電圧が低すぎる場合は効かない
以上より面倒がなくリーズナブルで安全な④デサルフェーターを選定
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デサルフェーターの働き
原理はパルス充電器と同様
数十から数百KHz台のパルスを作り
高速スイッチングすることで発生する高電圧をバッテリーに印加
サルフェーションを分解還元する
使用上のパルス充電器との違いは
・充電機能がなくデサルフェートに特化
・車載で、常時接続で使用
・バッテリーの電気を電源としている
・一定電圧を下回ると停止(バッテリー上がり防止)
・一定電圧を上回ると起動
以上より「死んだバッテリー」には使えないが
生きた状態で装着することで最大の効果を発揮
上手に使うことで寿命は2倍以上に達し
あるユーザーレポートでは10年使えたという報告もある
5
デサルフェーターのメーカー選定
国内で最も評価が高く、最大シェアを誇るエルマシステムを選定
Made in Japanの性能と信頼性も重要である
6
機種選定
エルマのHPを確認するとバッテリーの種類、電圧、容量などに応じてラインナップされており
スターターバッテリー用で小型車、軽自動車向けの
エコピュアEX12Vを選定した
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エコピュア現物
商品名:エコピュアEX12V
型式:NS-12
消費電流:12V/5mA
本体サイズ:65×40×13mm
用途:自動二輪車、軽自動車
低電圧停止電圧:12.3V±0.3V
緑⇒長い赤点滅
高電圧停止電圧:16.2V±0.3V
緑⇒短い赤点滅
高温停止:70℃
緑点灯⇒赤点滅
保証、アフターサービスなどしっかりしており
製品は丁寧に作り込まれているので
安心感がある
・・・ウンチクの次は装着を行う
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装着前確認
日時:2023.11.21 6:30
走行距離:169353km
気温:2.2℃
エンジン始動前電圧:12.6V
点検窓は青色を示しているので
液量、充電量も良好なようだけど
電圧を見る限り
悪くはないけど良くもないといったところ
真冬になると12V前半までは低下するだろう
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