最近何故かサスペンションチューニングの相談が多い。
こういう業界にいると、お客さんの中にも『ブーム』みたいな物があって、ブレーキパーツが集中的に売れたりマフラー関係が多かったり・・・それがピタリっと止まったり。
どうして?と思うことがしばしばあります。
そんなどうして?が今サスペンションです。
その中でも、良く質問されるのがアライメント。
アライメントって確かに分かりにくいんですよ。
でも、車のアライメントは分かりにくいんですが、人間の体のアライメントを考えると判りやすいんです。
(実際カイロプラクティックの先生は体のアライメントって言いますよね~)
要は左右の足の長さが違ったり、乗っている荷重が違ったり、右と左で体のひねりに差があったり・・・・
イロイロな疾患や疲れの原因になったりしますよね。
これ、結局人間の骨格のズレなんです。そういうのを直すのに整体とかカイロとかで、アライメントやコーナーウエイトの調整が必要なんですね。
アライメントだけでなく、コーナーウエイトの調整が必要
→ココが
キモです。
車も同じで、ハンドルが取られるとかまっすぐ走らないとか、タイヤが片減りするとか、コーナーがうまく回れないとか、症状の大小はあっても原因がアライメントやコーナーウエイトにあることが多いです。
時にはアライメントは合っているけど、コーナーウェイトが違うなんて事もあって、その時はボディが歪んでいたりします。
なので、アライメントとコーナーウエイトはセットで調整が望ましいんです。
アライメントやコーナーウエイトを適正値に戻してやれば問題は解決すると。
さらに言うと、アライメントやコーナーウエイトを積極的に目的を持って調整すれば、意図した車の動きになるんですね。
ただし、その調整には理論だけでなくて、ものすご~く経験が重要なんですが。
特にサーキット走行を考えた場合、アライメントとコーナーウエイトの調整には、カップカーレースの数値を参考にしたり、デモカーのサーキットテストの数値を参考にしたり、プロドライバーのコメントを参考にしたり、パーツメーカーの推奨値を参考にしたり、とにかく多くのデータを分析します。
そんなデータを参考に出した数値でも、お客さんがどのように車を走らせているか・・・
例えばブレーキを強く踏む人なのか、ハンドルを早く切る人なのか、アクセルをスムーズに踏むのかラフなのか? などなど未知の情報も多いので、トライしたものが外れてしまったりも時々します。
それほど、微妙だし一人一人のドライビングにあわせる必要があるんです。恐らくサーキットへ帯同してどんなドライビングをされているかまで、完全に把握しないとドンピシャのアライメントは設定出来ないと思います。
アライメントってこんなに奥深い物なので、サーキットで速く走りたい! と言う人は、最初からドンピシャのアライメントは難しいですから、何度か調整して初めてイイカンジのアライメントにたどり着くので、根気強く調整する必要が出てきます。
皆さんも、この奥深い世界に浸ってみませんか?(笑)
わざわざ仙台からアライメント調整に車を入れていただいた997GT3-RSです。
このようにアライメントと同時にコーナーウエイトも調整します。
(左下に見えるのがすご~く高価なブリヂストン製のコーナーウエイトゲージです。)
この後、サーキットを走ったら別の車になったようだとオーナーさんから大変喜んでいただきました!!
そういう声を聞くのは嬉しい限りです!
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ポルシェ | クルマ
Posted at
2009/10/19 19:50:47