ホンダリサーチモデル「幻のホンダ-ホンダ」に出会う。
投稿日 : 2012年08月18日
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'90s Racing Collectionで展示されていた、本田技術研究所四輪R&Dセンターで有志により製作されたF1マシン。
有志の社員の方々が通常業務外の自己啓発扱いでF1マシンを造り始めたとのことです。
3台作ったマシンの2台が展示されていました。
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今回は展示されていなかった「RC-F-1 1.0X」
こちらは関西ホンダカレッジで保存されているそうです。
こちらにもホンダV12が搭載されており、学生さんの手で整備されていて、まだエンジンがかかるとのこと。
貴重なホンダV12、整備できるなんてうらやましいですね。
シャーシもマクラーレンMP4/6そっくりです。
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1992年に作成された「RC-F-1 1.5X」
1.0Xの空力特性が良くないため、再度作成したモデルだそうです。
まだ当時、マクラーレンでも採用していなかった、アンヘドラルアイングを取り込んでいます。
エンジンも91年仕様のホンダV12をリビルトして搭載しています。
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なんと、フライバイワイヤーシステムに対応した、「セミオートマチックトランスミッション」が搭載されています。
ホンダにてトランスミッションまで作成したとのこと。
すごいの一言。実戦に投入されれば、またいろいろな不具合も出るのでしょうが、製造してしまう技術がすごいです。
後ろから見ると、ダミーエンジンではなく、ホンダV12「RA121E」が搭載されています。
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ステアリングにパドルシフトがついています。
マクラーレンでも92年に初めてセミオートマを投入したのですが、同じ時期に自社開発していたんですね。
メーターパネルも外されてなく、当時のままでした。
貴重なマシンです。
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1996年に製作された「RC-F-1 2.0X」
ホンダが92年にF1を休止していますので、当時の3000ccのエンジンが無かったため、エンジン探しが大変だったとのことです。
無限のF1エンジン「MF301H」をなんとか探して、整備して使用したとのこと。
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なんと、この無限V10は「フライバイワイヤー」システムに対応してなかったとのこと。
エンジン側の仕様をホンダスタッフで直し、「フライバイワイヤー」を使用できるようにして、前回作成したセミオートマをミッションとして使用しているそうです。
ステップボトムの「アンチスキッドブロック」(ただの木の板)が底面に見えます。
無限V10も搭載されているようです。
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ここまで作られたマシンも2001年の初走行が最初で最後の走行になったそうです。
これだけ技術の結晶が、、、もったいない。
VTRで初走行の映像がありましたが、ぜひもう一度、走っているところを見てみたいです。
すばらしい無限V10サウンド、聞いてみたいです。
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