R53クーラントパイプ割れ交換 + 冷却水全量交換
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今日も帰宅〜♪...
と、家まで300m地点で「お、水温が115度超えたぞ?」
しかもなんか湯気出とるような...
ガレージに停めてボンネットを開くと、もわわわわわん。すんごい蒸気に、エンジンルームが水浸しです...
水漏れってマンガで出てくるようなわかりやすいトラブルっぷりで、ちょっと笑ってしまいます。
この写真で問題がわかった方は、かなりカンが良いかと思いますw
さあどーこだ?
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正解はこちら!
クーラントホースコネクタ、T字の部分がポッキリ割れております...
ここはクーラントが流れると噛んだエアーがT字の部分に当たるようにして、タンクに排出されるようになっている部分ですね。
写真見にくいですが、ホース側は横にどけてあります。
まぁ約30万km持ってくれればもはや文句もありません。
むしろ今までお疲れ様と労ってやりたい。
全然高いパーツじゃない(ディーラーにて800円程度)のでさくっと交換します。
交換には、エアクリボックス(兼ECUケース)を外して空間を確保して作業します。
特殊なホースクランプツールが有れば外さずに行けるのかな?
外し方は他の記事に譲りますが、エアフィルターを交換されたことがあるかたならめちゃ簡単ですよ。
ECUハーネスの外し方くらいかな?
ハンドルを引っ張り出したら、更にそのまま引き出すとポコっとロックが外れて浮き上がるようになっています。
あとはボルト外して引き出すだけです。
さてクーラントホースのコネクタは3箇所有るのですが、この部位だけ「細く、長い」のが出てるのです。こりゃ割れるのもわかるな。
他の太い部分は全然問題なさそうです。
(余談ですがR50 ONE/COOPERもこの辺のパイプがよく割れるので有名ですね。型番が違いますが同様に、パイプが細い部分があるのです)
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今回は自宅ガレージ真ん前で起きたことでホント良かったです。
適当なタッピングネジで穴塞いであげれば応急処置は可能です。
とりあえず「純水」を入れてあげればそのまま走行も問題ありません。
(水道水は絶対にダメー!!!!)
ここが抜けると、結構な量が減ってしまうのです。
純水を、まずタンクにギリギリまで注いで蓋をせずに待ちます。
エンジンをかけてしばらく待つ(10 分程度) - OBDから水温を見れる方は水温が91度に達するまで)
すると、サーモが開いてボコボコっと一気に水量が減ります。
へったら、タンク内のMAX位置まで注いで蓋をします。
純水でしのいだ場合は、後で入れた純水と同量の、未希釈のままのBMW純正クーラントを補充します。
(クーラントは、水の方が多い分にはむしろ冷却性能がアップするのです。
BMWが公式に、「水2:1LLC」でも性能に影響なしと言っていますので)
「1:1」だとマイナス40度、
「2:1」だとマイナス20度まで対応になります。
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こんな感じで両方塞ぎます。
塞いだあとは、これを引っ張ればホースに詰まったパイプの残りも簡単に引っ張り出せますよ。
ホースとネジの間に挟み込めるようなツールが便利です、
力自慢の方はそのままペンチで引き抜きましょう。
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交換パイプ到着ー!
全て国内在庫アリでした。
即日届くのはホントにありがたいですね。
今回交換するのは「1712 7518 614」のみです。
他のも替えようと奮い立ちましたが、案外平気だったのと冬は樹脂が固くて怖い+疲れるので今回はサボる事にしましたw
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エアクリボックス・ECUケースをまるごと外して場所を確保します。
ついでに今回はクーラント交換もします。
漏れただけなら、継ぎ足しだけで全然OKです。
実はそもそも、ちょうど4年10万kmで交換しようとBMW純正クーラントに純水を用意した直後の事件だったのが不幸中の幸いでした。(ホントによう気の廻るクルマですわ!)
ミニにはドレンコックが無いので、
ラジエタホースのロワ側を引っこ抜いて、クーラントを抜く必要があります。
ホースバンドを抜かないといけないので、ランプかウマに載せる必要があります。
どばーっ、と出てきますので顔に被らないようにご注意を!
ミニはなかなかクーラントが抜けないのですが、ここが外せている時は、写真のようにブロワーを、ヒーターコア側のホースに押し付けてブローすると、
面白いように水が抜けて来ます!!
4年前にやったときは3Lも抜けなかったのですが、今回は4.7Lほど抜くことができました。
たしか全体で6.5Lだったと思いますが、これだけ抜ければもう5年はなんの心配も無いと思います。
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新旧比較です。
部品番号があっているつもりでも、現物で仕様が変わってることが非常に稀ですがあったりします。
もちろん単純に発注ミスしてる可能性もあるので、必ず外したら、新品と並べて見比べ検品しましょう。
ちょっと不思議なんですが、ゴムホース部分には驚くほど汚れも無くキレイそのものでした。
ですがこの樹脂のパイプ部分にだけ、茶色い腐食が薄く付いていました。
どういう薬学的変化なのだろう?
問題なければ、あとは逆順に戻します。
(折れたニップルが、真上に向くように付けるようご注意を。そこを通ったエアがタンクに排出される仕組みなのです)
さて「エアが抜け憎い」ので有名なミニですが、実はDIYでやるなら相当簡単だったります。
キモは「その場で全部終わらせようとしない事」です。
しばらく走ってれば、勝手にエアが溜まりますので後日それだけ開放してあげれば大丈夫です。
手順としては、
整備した日:
・車内のブロワを温度MAX + 風量MAXに
・インタークーラー手前のブリーダーバルブを開く
・タンク満タンになるまでクーラント(50%希釈)を注ぐ
・インタークーラー手前のブリーダーバルブを締める
・エンジンをかけてしばらく待つ(15分程度)
・サーモが開いてごぽぽっと水位が下がったらタンクのMAX位置まで継ぎ足す
・ヒーターから温かい風出てるのを確認
・蓋をしめる
・締め忘れ、緩みが無いかもっかい確認する
しばらく走ります。(念の為トランクに補充用のLLCを積んでおくと安心です。)
50〜100kmほど走ったら:
・クーラントがMIN以下に減ってたら足す
・しっかり走ってあっためたら、二箇所のエア抜きを一箇所ずつやる(同時にやらない)
・エンジンをかけたまま、手前側の樹脂のスクリューをゆっくり開いていって、空気の入ってないクーラントが流れでてきたらスクリューを閉める。(空気入ってるとプ、プシュ!ププシュ!と断続的に出ます。じょろろ〜・ぷしゃー!になったらOKです)
・サーモスタットハウジングについたブリーダースクリューをゆっくり開く。
ネジ無くして付け替えられてることも多いと思います。その場合、ネジぜんぶ外れるまで緩めないと抜けてこないので、
「ナットグリップソケット」など、ネジを落として無くさないソケットを使うと安心です。
無い場合は、ライトを照らしてよく見ながら、泡がぷしゅぷしゅ出てないか、液体だけが流れ出てるのを確認してネジを締めます。
(ここいつも、ねじ落とさないか怖いのですよね。予備のボルト用意しとくと心理的に安心です)
さて出てきたクーラントですが、4年半11万km程度使用でしたが汚れや曇りも無く本当にきれいな物でした。
(必ず回収してガソリンスタンドなどに持っていきましょう)
クーラントについては、本当に過剰な交換は必要ないと思います。
うちはウォーターポンプもスーチャーも純正のままですがなんの問題も起きていません。
(むしろサーモスタット交換の時、ブロック内があまりにキレイでびっくりしました。)
水道水さえ入れないようにすれば、ミニは相当長持ちすると思います。
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さてみんな大好き失敗レポートですw
やらかしましたww
作業終わったつもりでるんる〜んと出かけたら、
まさかのサーモスタットのブリーダースクリューの締め忘れでそこからダダ漏れ大事件ですw
適当な棒とウェスを突っ込んですこしでも水のロスを防ぎつつ、
OBDから水温をモニタリングしながら自走して家まで帰り着きました。
Dashcommand持っててホント良かった...
水温115度でなんとか踏ん張ってくれました。
ここのボルト無くしてマジ顔面蒼白でしたが、
ここのボルトは「M6 ピッチ1.0 首下 8mm」の普通の規格品で代用できます!!!
ウチにたまたま「M6 ピッチ1.0 首下 10mm」が転がってましたのでそれに付け替えて漏れたクーラントを補充して、こんどこそ終了です。
大事な事なのでもう一度書きます。
MINI Cooper S R53、サーモスタットハウジングのクーラントエア抜き用、ブリーダースクリュー(ブリーダーバルブ)は
「M6 ピッチ1.0 首下 8mm」のボルトです!!
さて最後に良い子のお約束です。
エンジン稼働中〜停止後1時間くらいはめちゃめちゃ熱いです。やけどに注意!!!
そして熱い内にタンクの蓋を外すと、中から沸騰したクーラントの噴水になる事があります!!
とはいえミニのタンクの蓋は、徐々に圧を抜いてくれる仕様になっているので相当「ぶしゃー!」で被る心配は少ないのですが(ゆーっくり開けていくと、徐々に圧が逃げてくる。もし水が出ても、蓋に当たって下方向にしか吹きませんので、すぐ閉めて、もう少し冷めるのを待ちます)
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