ドアミラーウインカーをサードパーティー製に交換 番外編 - イルミの動作を自作ユニットで制御する ③
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ドアミラーウインカーをサードパーティー製に交換 番外編 - イルミの動作を自作ユニットで制御する ② からのつづきです。
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自作ユニットの配線図もできたところで、必要になる遅延ショートリレー1つとリレーを3つ購入することになるのですが…
普段からホームセンターに通って電線とか買っていると、その売り場にスイッチ、抵抗、コンデンサー、LED などの売り場があって、その中にリレーがありました。
エーモン工業のコンパクトリレーを3つも買うのは高い…と感じていたので、今回はこれを使ってチャレンジしてみよう!…と。
在庫品を調べてみると 12V で使用できるリレーは3種類。
その中で一番信頼性がありそうなオムロンの G5V-1 を使ってみることにしました。
ただしこのリレーが扱えるのは 1A (1,000mA) まで。
本当は 5A 程度扱えたら…という思いはありましたが、仮に消費電流が 50mA の LED があったら 1A でも 20個は扱えます。
今回の回路ではドアミラーウインカーイルミの LED を扱うだけなので十分な性能。
あとは耐熱温度※などが気になりますが…いける…かな?
※この製品は70℃
このリレーを3つ。固定用の基板を1つ。あとはリレーの逆起電力対策で買った 1,000V 1A の整流ダイオードを使います。
配線はこれまでのカスタマイズで発生した切れっ端で十分です。ただ、ユニットから割り込むところの配線まではある程度の長さが必要なので新しいもを使いましたけど…。
【関連整備手帳】
・(失敗談・備忘録的整備手帳) リレーのコイルが起こす逆起電力から回路を保護する対策
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5358840/note.aspx
・続・リレーのコイルが起こす逆起電力から回路を保護する対策
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5385588/note.aspx 2
購入したリレーの接続についてですが、メーカーのデータシート (
https://omronfs.omron.com/ja_JP/ecb/products/pdf/g5v_1.pdf ) には端子側からみた図 (BOTTOM VIEW) が掲載されています。
また実際のリレーの表面には IC やトランジスター、ダイオードなどと同じで、向きを示すマークや切れ込みがあります。
そのため、実物をちょうど裏返したら同じになるのですが…私みたいな初心者には、作業中ぱっとわからなくなったりするので、上から見た図 (TOP VIEW) も起こしておくと作業がやりやすいかもしれません。
また、私の場合はカー用品店で入手しやすいエーモン工業のコンパクトリレーをこれまで多用してきたので、その配線色をマネするミスも少ないかな…と。それを追記するとこの図のようになります。
(2019/08/04 20:50 追記)
初アップ時、図の1番と10番の色が逆になっていました。現在は修正されています。また図の文章を一部修正、追加しました。
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リレーなどを取り付ける基盤は端子の穴が横方向に15。縦方向にも15あって、四隅に固定用のねじ穴があります。
これまでの情報を踏まえながら、今度は基盤の穴に合わせて表計算ソフトのエクセルで作図。
例では縦横どちらも10ピクセルにして作図しました。
そして端子を線で結んで行きます。(線が細くて見づらいと思いますがご勘弁を。)
黒矢印は整流ダイオード向き、オレンジの矢印は電気の流れる方向です。
図の中にあるダイオードは整流ダイオードで、1つのリレーに逆起電力防止用として3つづつ…合計9個使用しています。
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最初にリレーをはんだ付け。
配線図にはありませんが、IG 電源をカットすれば、ドアミラーウインカーイルミの動作が作業前の状態に戻るため、(あまり意味はないのですがオマケで) スライドスイッチも取り付けてみました。一番上の3つの端子がそれです。
その後、逆起電力対策として整流ダイオードを取り付けて行きました。
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そして基板の図で書いたように配線をはんだ付け。
汚いですけど…。動作はします。(^^;)
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表はそこまで汚くないんですけどね~。
むしろすっきりしています。
これに遅延ショートリレーの配線もハンダ付け。
これに両面テープが付いているネジ止め用台座を取り付けて、両面テープでケースに貼り付け。
ヒューズも配線上にはんだ付けしています。(当初は次の写真のように 1A のヒューズを2つだけ取り付けていましたが、念のためイルミ側にも追加。最終的には合計3つのヒューズを取り付けています。)
遅延ショートリレーの裏にも両面テープを貼り付けてケースに貼り付け。
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ケースから出す配線をひとまとめにしてケースに開けた穴からすべてを通して出しました。
配線の抜け止めとして穴の近くに2カ所。ケース中で配線をまとめるためにも数カ所結束バンドできれいにまとめました。
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ということで、名付けて『ドアミラーウインカーイルミ消灯ユニット Ver.2』の完成です。
あとは Ver.1 と同じように配線を行うだけ。( Ver.1 と差し替えるだけでしたので作業は割と楽でした。)
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取付後、動作確認。
ドアロック状態からは以前通りドアミラーウインカーイルミもじわっと点灯して乗る人を迎えてくれます。(ドアを開けなかった場合の消灯もじわっと消灯)
エンジンをかけるといったんドアミラーウインカーイルミは消えますが3.2秒後に点灯して点灯を継続。
そして、例として右ウインカーを点滅させる※と…
無事に左側のウインカーが消灯しました。よしよし (^_^)v
もちろん左ウインカーの点滅※でも右が消えます。イイね~ v(^_^)
そしてウインカーの動作が終わると両方のドアミラーウインカーイルミが3.2秒後に点灯します。v(^_^)v
ハザードの時は、ウインカーが両方点滅でイルミは消灯※。両方の点滅が終了すると、3.2秒後に両方のイルミが点灯します。V(^_^)V
※点滅時の点滅側イルミ消灯機能はサードパーティー製ドアミラーウインカーの標準機能
車幅灯が消えたら、イルミも消えますが、ウインカーの点滅と連動していたリレーもイルミオフと連動で回路が切断されますのでウインカー点滅連動リレーからの音もなくなりました。
最後はエンジンオフ時のテスト。
エンジンを切れば普段は判別できないぐらいの早さで一瞬切れますがここから先は従来の動作と同じになります。
また、ドアミラーウインカーイルミの消灯動作はこれまで通り、AUTO または LED BEAM スイッチでオフにもできます。
自分の思い通りの動作をしてくれる回路ができて満足、満足です。
作業を同じように行われる場合は自己責任でお願いします。
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