morel SUPREMO 602  

モレル社の車両用スピーカーとしては最高峰となるスプリーモ　６０２。　インナーバッフルとツイーターはぽん置きですが設置＆調整完了です

モレルの音色がとても気に入ったので、結局ここまで来てしまいました。　DIYでの設置ですが、他のスピーカーたちと比較して特に大変だったのは音出し後の調整でした。非常に正確かつ高性能であるが故にセッティングを細かく詰めていかないと粗がすぐに目立ち、全体の良さを一瞬で台無しにしてしまう繊細さを持っていました。　

最初に音出しして、「うーん？スプリーモってこんなもん？」という疑問が走り、そこから調整すること３時間。相当生れ変りました。

morel HYBRID 602　→　ELATE 602　→ SUPREMO 602 と変更です。

取りつけて音楽を聴くと、モレルはどれもHiFi指向ですが、ELATEとは特徴がかなり違います。

ELATEとで感じたインプレッション
低音（～２００Ｈｚ）：　スピード＆パンチ　→　壮大さと深さ
中域（～１Ｋｈｚ）：　彫の深い濃厚さ　→　正確な輪郭と響き
中高域（～２Ｋｈｚ）：　味付けなし　→　緻密で細やか
全体的な印象：　腰の低い骨太さ　→　どこまでも精緻ミケランジェロ

ツイーター：（～２０Ｋｈｚ）：　ワイドな音場感　→ オペラのソプラノ歌手

まだそれほど聞きこんでいませんが、傾向の違いへの印象は変わらないと思います。

好みによっては、ELATEの方が向いている人も沢山いるのではないでしょうか？　価格を無視した場合・・・

・クラシックを良く聞く　→　選択余地もなくSUPREMO絶対的な圧勝
・Jazz/Fusionを良くきく　→　やはり８割方スプリーモでしょうか
・ポップスやロックがほとんど　→　好みの問題で５分５分？
・Ｊポップやラジオ、電子音系が多い　→　ELATE優位？

肝心のスプリーモですが、どこまでもクリアに歪みなく上から下までの音楽を正確かつ繊細そして、優しく力強く描き切ります。素っ気ない正確無比なスタジオのモニターサウンドとも全く違います。

これこそまさに「スウィート＆ウォーム」です。　アコースティック楽器の響きで心まで動かされます。

ベストな調整がでるまで、しばらく試行錯誤が続きそうです。

PS. モレルラインナップの特長を私なりに比喩で。

HYBRID ：　スッキリさわやかミニッツメイドオレンジジュース
ELATE： 濃厚なポンジュース
SUPREMO：　愛媛産かつ最高級のみかんだけを絞ったTheストレートジュース

2014/12/11追記＞アンプを各チャンネル70W ARCaudio →210W mosconi に変更し数十時間慣らしたところ、低域がどんどん厚くなっていき強烈な力強さが加わりまして、上は変わらず精緻で繊細な表現力はそのままですので圧倒されるような迫力を感じています。　これがスプリーモなのか・・っと聞き惚れております。素晴らしいです。サブウーファーをオフにしても全く揺るぎません。