踊り子号に乗って伊豆急「クモハ103まつり」へ

伊豆急でんしゃまつり番外編『クモハ103まつり』
「クモハ103」は伊豆急行線開業時の雰囲気を伝える貴重な１両ですが、安全設備の更新に対応できなくなり今年の7月に引退することに。
そんな中、伊豆高原で記念撮影会を含むイベントを開催。見に行ってきました。

そして伊豆へは特急「踊り子」号で。
こちらも引退が迫っているJR185系電車。こんな機会でもないとなかなか乗れないので今回は現地まで電車移動です。



東京駅9番線ホームに入線した、特急「踊り子」号。
登場時の斜めストライプリバイバル塗装。
リニューアルで湘南色ブロックパターンになった時期もありましたが、今は全編成この色になっているようですね。



JR発足以前の1981年(昭和56年)、国鉄185系として登場。
今風の特急電車と比べるとおとなしいデザインですが、特急型電車ながら普通電車の運用までカバーするのは、当時の国鉄としては画期的でした。
以降、後身の車両が次々引退する中でよほど扱いやすかったのか、一部に廃車は出ているものの平成の世を生き抜くことに。



運転席
マスコンとブレーキハンドル、そして計器類が整然と並んでいます。



そして、車内。
一度はリニューアルを受けていますが、最新の特急電車と比べるとさすがに時代を感じさせますね。



2号車、電動車モハ184の台車上近くの座席をとって、国鉄MT54モーターの爆音を堪能。



途中、車窓から海岸線を眺めながら…



東京から2時間ほどで伊豆高原に到着。



伊豆高原駅から撮影会会場入口の輸送管理センターまで徒歩で５分ほど。



道すがらには、早咲きの大寒桜が咲いていました。



入口で入場記念の硬券をもらい、会場内の撮影コーナーへ。



左から、The Royal Express、クモハ103、リゾート21「キンメ電車」の3本並び。



伊豆急行100系「クモハ103」
1961年(昭和36年)の伊豆急行線開業時に投入されたうちの１両。
2002年(平成14年)に営業運転からいったん引退し、両運転台車だったこともあってか事業用車として残されていました。



その後、2011年(平成23年)に伊豆急開業50周年を記念して再整備され、営業運転に復活。
とはいえ、他車とは併結しない１両編成なので通常ダイヤに就くことはなく、団体臨時電車やツアーなどで運転されていました。



The Royal Express
伊豆急の豪華観光電車。
JR北海道で観光列車として走ることになり話題になっています。
ただ、ほとんど非電化のJR北海道を自力で走るわけにはいかず、ディーゼル機関車に牽引されるとのことです。
ちなみにこれ、過去に夏色キセキラッピングされた、元リゾート21の第５編成。



リゾート21「キンメ電車」
その名の通り、車体色は金目鯛をモチーフにしています。
登場時はあっと驚いたリゾート21にもすでに廃車がでており、さらに１本はThe Royal Expressに改造されたので、通常の営業列車で走るのは２編成だけになってます。



そして最後に３本の並びを別の角度から。



物販などが行われていた研修工場。



ここでとくに展示は行われていませんでしたが、工場内部はこんな感じ。
左奥に車輪が並んでいるのが見えます。



撮影会会場を出て、駅へ戻る途中の踏切近くに留置されていた伊豆急8000系。
元は東急東横線を走っていたこの電車が、現在の伊豆急の主力です。



伊豆高原駅



駅構内の伊豆急トラベルには、伊豆急の鉄道むすめ「城ヶ崎なみ」も健在。



伊豆急でんしゃまつり番外編の第２部は、駅構内のやまもプラザでトークショー。
ゲストはダーリンハニー吉川正洋さん、アナウンサー久野知美さん、マネージャー南田裕介さん。タモリ倶楽部の鉄道企画に登場する顔ぶれでした。



帰路は再び「踊り子」号…ではなく、せっかくなので色々乗ってみようと右側の普通電車で熱海まで。



熱海から新幹線こだま号で帰京しました。

4月開催の伊豆急クモハ103引退記念イベント第２弾、個人乗客向けの特別運転は、３日間各40名という狭き門で如何ともしがたかったですが、出来ることなら一度は乗ってみたいですね。