エンジンOH(ヘッド・バルブ廻り加工)
1
さてと、腰下の次はヘッド廻りの準備を進めます!
ヘッドは面研、ポート研磨を済ませてあるので、残るはバルブフェース・シートの摺り合わせだけです。
まずはバルブのクリーニングを兼ねてバルブ傘部の研磨をします。
ステム部に傷が付かないようにマスキングテープを巻いてからボール盤にチャッキング。
回転させながら240番のメッシュ(スポンジ?)やすりで磨きます。
ただし、ステム部のバルブガイドと接触する部分にはやすりを当てないようにします。
2
写真はIN側バルブ。
鏡面にする気力はありませんでしたが(^-^;)、カーボンも落ちてきれいになりました。
IN側バルブは磨くとすぐに銀色になるのですが、EX側はいくら磨いても黒色のまま。
素材が違う?表面処理が違う?
コレがタフライド処理なのか!?
だとしたらIN側はコーティング無し!?
まあ、いままでコレで走ってたんだから大丈夫なんだろう…。(^-^;)
…ちなみにIN側バルブは磁石にくっつきましたが、EX側はくっつきませんでした。素材が違うのは確かなようです。
それと、バルブ中央のくぼみにあった「IN」「EX」の刻印を削り落としました。EX側バルブのほうが硬くて苦労しました(x_x)
3
バルブが準備できたら次は摺り合わせに入ります!
「タコ棒」っていう棒の両端に吸盤を付けただけのものと、バルブコンパウンドを使います。
タコ棒でバルブを吸い付けてから、バルブステムにはCRCを、バルブフェースにはコンパウンドを少しだけ付けてひたすら摺り合わせます!
このときバルブステムには絶対にコンパウンドを付着させないように気をつけます。
少しづつ回しながらトントンと打ち付けるのですが、なかなか仕上がらない!
だんだん飽きてきました…(^-^;)
これは精神的にキツイ!(笑)
細目のコンパウンドで作業してましたが、しびれを切らして中目に換えるがいまいち違いがわからず…(-_-;)
トントン打ち付けてみたり、グリグリ擦り付けてみたり、気分転換しながらひたすらに摺り合わせます…。
4
摺り合わせ前のバルブシート。
EX側のほうが荒れがヒドイかったです。
熱が掛かるってことなんでしょうか?
ヘッド面研と一緒にバルブシート研磨もお願いしていたのですが、バルブ摺り合わせをやってみたかったので、荒削りで止めておくように頼んでいたんですけど…後悔しました(x_x)
5
摺り合わせ途中。
コレでも結構頑張ったほう。
…けど、まだまだ摺り合わせます(T-T)
右となりに見えるバルブシートと同じように全周にキレイなあたりが出るまでただひたすら頑張ります…。
…あ、燃焼室のふちに面研のときのバリが出てますね!
これもリューターで修正しておきます
6
摺り合わせ前のEX側バルブ。
黒光りしてますね~。
IN側バルブとは見た目が全然違いますね。
7
摺り合わせ後。
バルブが黒いから当たり幅がわかりやすいですね。
当たり幅が多少広い気がするけど、たぶん大丈夫なはず(^-^;)
…表面の深いくぼみが取りきれてない(^-^;)
でもコレくらいならOKにします!
8
中目→細目→オイルのみ、の順で摺り合わせたら完了です!
すべての部品を洗浄したら準備OK!
切削粉やバルブコンパウンドが残らないように念入りに洗浄します。
…疲れた~(x_x)
バルブシートの荒れがひどい方なのかどうかはわからないけど、これはもうやりたくない!マジで!
…というわけで後日、エアバルブラッパーを買う決意をしましたとさ
(^-^;)
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