光るNISSANリヤエンブレムVer.2【前編】
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
光るNISSANリヤエンブレムVer.2です。
今回の製作はカフェ・デュアさんの愛機に装着するためのもの。発光仕様は私のものと同じで、スモール連動の白、ブレーキランプ連動で赤。
しかし全く同じでは面白くないので、光量アップに挑戦してみました。その結果、製作過程はVer.1とは少々違ったものになっています。前回の整備手帳と重複する部分は簡略化し、差分を中心に解説していきますので、初めてお読みになる方は両方併読していただくと分かりやすいかと思います。
クールなタイトル写真は、wakaさんに提供いただきました。
2
エンブレムの加工。リューターでの文字抜きは、またの機会に詳しく解説します。
文字の抜きがシャープに見えるように、裏から削って半分くらいまで薄くします。狭くてしかも凹面の切削はこのように治具を使ってやります。治具といっても簡単なもので、エンブレム内側の曲面に合わせて丸めた角材に両面テープでサンドペーパーを貼っただけ。リューターで荒削りしたあと、治具で面を整えます。
文字を切り抜いた断面、木口の部分は、垂直のままではなく斜めに削ってやります。擁壁の法面みたいな感じ。こうするとエンブレムを左や右から斜めに見ても文字痩せが少なくなります。
3
エンブレムと車体の間にはさむ透明パーツ。
写真上左から、1mm塩ビ板の土台(A)、2mm軟質ビニールシート2枚(B、C)。
光を回すためのビニールシートは、今回2層になっています。LEDを9個にして幅が増えたため、2mmビニールシート1枚では高さ的におさまりきらなかったからです。
どうせ2層になるなら、同じものを重ねただけでは面白くない。写真C、エンブレムの下に来るシートを円の内周の輪郭を強調した切り抜きにしています。Ver.1のときに、BかCかで迷ってBを採用しましたが、今回は欲張って2つを合体してしまいます。
写真下、シートの接着。塩ビ専用接着剤を使います。アクリル専用接着剤のように常温の水よりも低粘度の溶剤で、隙間にスッとしみこんでいきます。
と、簡単に書いていますがこれがなかなか難しい。コツは接着剤をたっぷり使うこと。もし気泡が入っても、小さなものなら目をつぶること。気泡を押し出そうとしてぐいぐい圧迫すると、気泡が出るどころか空気層が薄く模様になって広がってしまい、どうにもならなくなります。全回もそうでしたが、案の定なんとかうまくいったのは2個目でした。
写真では洗濯バサミでガンガン圧迫しているように見えますが、はさんでいるのはエンブレムの陰になり気泡やムラを気にしなくてもいい部分。使いたい部分は、逆に圧着しすぎないのがポイントかも。
4
使用したLEDは、いつもお世話になっているLEDパラダイスの白/赤2色発光。
Ver.2では光量アップを狙ってLEDを9個使います。明るさ1.5倍(当社比)になるはずです。
9個をギチギチに詰め込んで定電流ダイオードと組み合わせて空中配線。ハンダ付けを何度もやり直したりしているうちに次々とLEDが死んでいき、歩留まりはどんどん低下。
やっと組み上げたものの、よーく見ると右から3番目と4番目の色が違う・・・
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エンブレムに仮組みしてみても、この通り。Sの色が明らかに違います。
元々LEDは完全に色味が同じわけではなく、特に白色は同じロットでも違うことが珍しくありません。それに加えてコテの熱でやられてたりもあって、せっかく組んだのをまたバラしてやり直し。何度もコテをあてているうちにまた別のLEDが熱死・・・という悪循環を繰り返し、結局歩留まりは50%という無残な結果に(泣)
6
1個作るのにたっぷり2個分のパーツと作業時間を費やして、なんとかLEDユニットが完成。
振動でハンダが取れないように、ホットボンドとセメダインスーパーX2で塗り込めてしまいます。ここまでやれば自動的に防水も完璧のはず。
7
エンブレムの組み立てには、前回同様1mm厚の透明強力両面テープを使用。両面テープと言うより粘着ゲルシートです。下の写真で分かるようにシート自体は薄い緑色。
ところで写っているハサミは、エーモンの両面テープ用はさみ。百均みたいな地味な外見ですが、これがなかなかの優れもの。フッ素コートで粘着材がくっつかず、また、ハサミとしての機能も「刃物職人が1本1本丹念に調整」というだけあってカシメの節度も良く、あなどれない製品です。値段と外見のギャップに店頭でしばし悩みましたが、買って損はない隠れた逸品だと思います。
後編はフォトギャラリー的に完成品を検証してみます。
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