ポルシェ純正 PSM Sport  

PSM SportはGTS4.0に標準装備となっている車両を安定させる挙動制御システムです。

PSM※はその他のグレードでもスポーツクロノパッケージとの組み合わせで、PSM Sportとして車両を制御することが可能となります。

センターコンソールのPSMオフボタンを短く押す(ちょい長押し)ことでPSM Sportモードが作動します。
PSMを解除するには、ボタンを2秒以上長押しします。
復帰させるには再度ボタンをポチッと押すだけ。

PEC東京でGTS4.0に乗ってPSMのオンオフそれぞれの状態で走ることが出来ましたが、この機能がいかに車両の安定性を確保しているかがわかりました。PEC東京のドリフトサークルのウェット路面では無理して体勢を崩す運転をしない限り制御してくれるPSMですが、北海道の雪道ではPSMをもってしてもスリップするのでやはり過信は禁物です。ウィンタータイヤを履いての運転でしたが、スタッドレスタイヤを履いたとしても制御には限界があるのかなと思います。

雪道で乗るとなるとPSM解除の方もお世話になる機会がありまして…。吹き溜まりでスタックしそうになった時に初めてPSMを解除して公道走りましたが、無事に乗り越えることができました。かなり焦りました…。無理は出来ません…。
走る人はいないとは思いますが、ぬかるんだ道でもPSM解除が威力を発揮するようです。

PSMはABSの他に以下の機能を使い車両の制御を行っているようです。

エンジン ドラッグ トルク コントロール システム(MSR)：オーバーラン時にホイールのスリップが激しい場合に駆動輪のロックアップを防ぎ、滑りやすい路面でのシフトダウンした場合も同様の制御を行う

オートマチック ブレーキ ディファレンシャル(ABD)：ホイールが空転し始めると、そのホイールにブレーキをかけ、反対側のホイールの駆動力を確保する

アンチスリップ コントロール(ASR)：エンジン出力を調整してホイールのスピンを防止し走行安定性を確保する

ステアリング トルク パルス：摩擦係数が異なる路面でのブレーキングの際にステアリングアシストを行う機能で、カウンターステア中も操舵力を追加してドライバーを助ける

※PSM：ポルシェ スタビリティマネジメント(ポルシェで言うところの横滑り防止装置等の総称)