BELLOF プレシャス・レイ ゼット  

RX-8のハイビームに装着可能な、数少ないLEDバルブです。
ファン冷却のため、ヒートシンクを小型化できたせいか、張り出しが奇跡的に少ないのがその要因。

色温度は6500Kと4500Kがあり、視認性を重視して4500Kを選びました。

＊明るさ＊
元々4000Kのハイワッテージハロゲンを付けていましたが、感覚として2倍くらい明るくなりました。
射程も延び、より遠方まで照らしてくれます。
2灯3600lmという光量自体もロービームで使っているHIDと同等であり充分。(ハロゲンは2灯で1000～2000lmと言われている)
また、瞬時に立ち上がる光量も「LEDに替えたった感」があります。

＊光色＊
レンズ内ではけっこう電球色で光りますが、照射された光は4000Kハロゲンよりも透明感のある光色となります。
ロービームが同じ色温度4500KのHIDなんですが、色のつながりは自然で、ハロゲン時代のような違和感はありません。

＊配光＊
簡易的なエーミング機能が付いているため、調整がきちんとできれば問題はありません。

＊作業性＊
非常にコンパクトなため、換装作業に際しては苦労することはないと思います。
ただ、エーミング機能が簡易的なため、ベストポジション(発光部が水平方向を向く)をとろうとするとハーネスの全長が足りず、別途延長線を用意することになりました。(個体差の可能性あり)
助手席側はスペース問題で調整しきれませんでしたが、少々の誤差は配光に問題はないようです。

参考として、取り付け後のコネクターが真上近辺、あるいは真下近辺を向かない場合、まともな配光にならないため注意が必要。（真上に光が出てしまう）
また、抜き差しするたびに赤いシーリング部分付近に何かの粉が付いてきます。
ブロアでその都度吹き飛ばしておかないと、灯具内が粉だらけになる恐れがあります。

＊ノイズ＊
電子ノイズは感じられず。
ファンノイズはエンジン停止時にかすかに聞こえてくるものの、ハイビームを使うのは走行中だけのはずです。

＊総評＊
RX-8のハイビームとして使える貴重なH9 LEDバルブ、それだけで最高評価に値します。
価格が店頭でも9000円しないため、調整にひと手間かかることを考えても導入する価値あり。
明るさ2倍・消費電力60%ダウン・寿命10倍ともなれば導入するしかないでしょう。