トヨタ(純正) エアロスタビライジングボディコート Ver.2  

ボディに塗ることで整流効果を発揮し、挙動を安定させるという異色のコーティング剤です。
バージョン２となり、撥水性や光沢が強化され、普通のコーティング剤としても利用が可能になりました。
尚、当然ながらコーティングなので環境ダメージによって整流機能は減衰していきます。
上から別のコーティングを施すと効果がなくなる点も注意。

効果を確認するため、RX-8の要所に施してみました。
試用期間はおよそ2か月。
塗布箇所は以下のとおり。

・フロントバンパー上半分
・フロントフェンダー
・リアバンパーサイド
・ルーフの前端
・フロントランプ・テールランプ
・リアウインドー
・ドアミラー
・ステアリングコラム
・フロントドアポケット内側
・インテークボックスの遮熱シート
・GTウイング下面

実に様々な所へ塗布しました。
そのほとんどはアルミテープチューンで効果のあった部分です。
GTウイングは上下の流速差が重要になるので、下面のみ塗布。

効果のほどですが、
・タイヤの接地感が向上
・曲がるようになった
・低速域から車両の安定感が向上
・走行抵抗が減ったような感触
といったところです。
2番目の「曲がるようになった」という部分については、「オーバーステア傾向になった」という見方もできます。
そのため最初の頃に、慣れたワインディングでイン側のガードレールがスゴイ勢いで近づいてきて、慌ててハンドルを戻すというような事もありました(;´∀｀)
つまり、走り込んでいる人ほど効果が判りやすいと言えます。
また、アルミテープチューンに加えて施しても変化があったことから、本来の威力自体がかなり大きいことが想像されます。

試しに別のコーティング剤で上書きすると、悪い意味でクルマの動きが軽くなりました。
もはやコレ無しでは走れないかもしれません(;´∀｀)

耐久性ですが、これが結構イケることがわかりました。具体的には
「汚れ付着→雨→マイクロファイバークロスで水拭き」
というのを3度くらいなら効果がギリギリ持続します。
光沢と撥水能力も普通のコーティング剤と全く遜色ありません。
特に撥水性の耐久力はなかなかのモノです。
上記の条件でも撥水性は維持されていました。
少なくともCCウォーターゴールド(←雨1発で激減する)よりは確実に上です。

以上のようにかなり「使えるアイテム」と言えますが、やや高価なアイテムでもあり、個人的にはチューニングパーツとして必要部分に限定して使用しています。
全身に塗布するのも節操ないというこだわりもありますが・・・。

あと、注意点と言うか経験上の話ですが、かつてアルミテープをエアフロセンサーに使うと反応が過敏になって困ったことがありました。
同傾向が本製品でも予想されるため、そういった部分には使用を見送っています。
上記のオーバーステア傾向もそうですが、そういったデメリットも考慮しながら最適解を探していくというのも楽しみの一つかと思います。