DUNLOP DIREZZA DIREZZA DZ102 255/40R17  

サーキット走行を止めるにあたって、ある程度のグリップを残しつつ、日常使用に充分耐えるタイヤ、ということで選択しました。
同社ハイグリップラジアルZ#シリーズのジュニアグレード的位置づけの製品です。

＊グリップ＊
ドライで山を軽快に走る程度のレベルでは上位ハイグリップ製品各種と遜色ありません。
ただ、乗り心地を考慮してか、サイドウォールが柔らかめな印象で、高速走行時のレーンチェンジでモッサリしたレスポンス。
攻める時にはラグがあるのでハイグリップから履き替えた場合は気を付けたほうがいいかも。
尚、エコタイヤは使ったことがないので、その辺りの「本当に普通のタイヤ」に対してどうかは不明です。

ウェットにおいては、少なくとも08Rネオバに対してビハインドは否めません。
ただ、タテ溝が多いのでハイドロ耐性は劣っているとは思いませんが、まだ実際に試していないので何とも言えません。

グリップ性能全体でみれば、一応サーキットも走れそうな感触です。
特に雨の日にレインタイヤとして使ってみるのも面白いかも・・・？

＊快適性＊
静音性は段違いです。
ハイグリップタイヤに比べれば無音とも思えるほど。
乗り心地も前述のとおり、サイドに柔軟性があるので快適になります。
また、接地抵抗が減ったせいか、ハンドルが軽くなりました。
この辺は個人的には安心感が薄れたと感じました。

＊燃費性能＊
ネオバRとの比較になりますが、少しだけ良くなる傾向がありました。
とは言え、劇的な改善は期待しないほうが良いかと思います。

＊ライフ＊
街乗り～山乗りで、スリップサインが出るまで、おそらく4万キロ程度使えると推定されます。
まだあまり走っていないので正確な判断はつきませんが、タイヤ評価サイト(https://www.safercar.gov/Vehicle-Shoppers/Tires-Rating/Search?brand=Dunlop&traction=any&temperature=any&wear=any)と今まで使ったハイグリップラジアルの経験から推定しました。
<サイトでのWear RatingがZ2☆specの2倍以上、ハイグリップで年間15000～20000キロ程度走れた(年4,5回のサーキット走行含む)ことによる>

＊総評＊
この製品に当たるような同種のタイヤが他社からあまり出ていないように見えます。
そう考えると、スポーツ性能と日常性を兼ねた非常に貴重な１本であると思います。
価格についてはメーカー直系のタイヤセレクトでかなりお買い得でした。
そういう意味でも好印象です。

日常に非日常を求めたい方、「エコ」という響きに違和感を覚える方にオススメしたいです。

<参考>
08Rネオバを「10」とした場合の各種性能(個人的評価ですが)
ドライグリップ　8～7.5
ウエットグリップ　7～6
耐ハイドロ　未評価
熱ダレ　未評価
静かさ　20
乗り心地　12
ライフ　22(推定)

関連情報URL：https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/sport/dz102/