Bilstein ノルドリンク・オリジナル・ダンパー NR_B/S-R35  

※足を交換する際、追加作業で11以降のロワアームに変更もしてますのでそこも加味したインプレです、ご注意ください。

コンフォートスペックのNR_B01-R35が発売された際は09足にアップグレードしたばかりのこともあり乗り心地が激変していて「いいなぁ」と思いつつも購入を躊躇していました。
去年、富士で試作用サーキットダンパーを装着したノルドのデモカーに試乗させていただいた時ノーズの入りの良さに「これはイイ」と思って今回装着に相成りました。

まず、街乗りでのインプレですが、
自分はアライメントを完全にサーキット用に振っています。そして、この車高調のバネレートはスぺV用を使っておりF　20kgf/mm　R　12kgf/mmと結構ハードです。
普通に考えれば09足より乗り心地が悪化しそうですが実際はその逆。ステアリングの取られる割合が減少、キツめの段差では流石に跳ねますが振動はすぐに収束。多少の荒れた道ではサスペンションが大体いなしてくれます。
そしてこの足のストリートでの本懐は高速道路でRモードに入れた時です。高速道路での一般的な速度域でRモードで流すと「非常に気持ちいいです」明確な「何故そうなるのか」は正直わかりません。ただのプラセボなのかもしれません。でも、R35との一体感が増してるのでしょうか？希薄だったロードインフォメーションが増えたためでしょうか？ずっと乗っていたくなる乗り味です。

そして、サーキットでのインプレ。
サーキット性能が上がっているのは間違いないと思います。その辺りは余所で販売しているサーキット用の足もサーキットタイムが上がる足の仕様になっていると推測します。
でも自分としては、この足のサーキット性能で言及したい部分が其処ではなかったりします。
一番言及したいところは「とにかく粘る足」「素人の自分でも限界が掴み易くなっている」ということです。正直、09足は自分の技量がお粗末なためかコーナリングで限界超えて唐突に滑り出すことが多々あったのですが、この足だと滑り出しが緩やかです。勿論路面からの情報も増えてます。菅生でも一度コースアウトしてますが冷や冷やすることも無くリカバーしてます。
車体の滑り出しに対する感覚センサーが残念な仕様の自分にとっては本当にちょうど良い足の仕上がりになってます。
サーキットでの走行性能も良くしたいけど乗り心地も犠牲にしたくない、という自分みたいな人間にはお勧めの足です。（あ、あとVDC切るのを躊躇っている中級者にもお勧めです）

関連情報URL：http://www.nordring.jp/parts/bs.html