私流プロセッサー調整法　イコライザの調整

基礎知識としてラウドネス曲線を説明します。
人間の耳は２～６ｋＨｚを中心に音量が小さくなるほどその上下の周波数は聞き取りにくいことをあらわしています。
従って小さい音量で調整してしまうと音量が大きくなった時にバランスが悪い音になります。
また測定器上でフラットにしてしまうと中域ばかりが目立ったシャカシャカした音になります。



注意！
・この調整方法は信号音を使って行うため聴感に影響をおよぼす可能性があります
気分が悪くなったり、頭痛、疲れなどを感じたらすぐに止めましょう
・この調整方法は私流のやり方であり、調整方法に正解はありません
また音が良くなることを保証するものではありせん。
音が悪くなったと感じても責任は一切負いません。
・ある程度、自分で調整機能を理解できる方を対象に文章を書いています。

目指すべきは「あなたの聴感上のフラット」です。
ウーファーの口径によりますが６３Ｈｚか８０Ｈｚからスタートです。
順番に単音を再生しながらどの周波数でも同じ大きさに聴こえるように調整をして下さい。
ある周波数を調整すると他の周波数にも影響があるので何回も繰り返し調整して下さい。

ただし１２ｋＨｚより上になってくると聴こえる聴こえないに個人差があるので聴こえる範囲で行います。
左右独立のイコライザーの場合は、左右それぞれで調整してから左右共有で調整するといいと思います。

応用編
定位は時間差だけでなく音量差でも感じます。
例えば左右のバランスを変えると音が右や左に定位します。
このことから左右独立のイコライザがあれば周波数ごとに左右のバランスを調整して定位を追い込むことができます。
センターに対し少し右にずれていると思えば右を下げ左を上げるといった感じです。

後はクロスオーバーの調整とイコライザの調整を何回も繰り返しましょう。
イコライザの調整も慣れてくると音作りに発展します。
例えば音のエッジを少し立たせたいと思うと７～１０ｋＨｚを調整するとか
声に肉付き感を持たせたいと思えば２００～８００Ｈｚを調整するとか
すっきりした音にしたいなら１００Ｈｚを落として８０Ｈｚを少し持ち上げるなど
かならずしも上記が正解とはいえませんがそういったことができるようになってきます。