ユニット取付け用ボルトナット交換
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ドアのアウターバッフルは,「ドアの鉄板→桜カバ合板2枚→ステンレス製厚さ1センチのアダプターリング」という順に積みあがっている。そしてユニットは最終,その金属製リングに鉄ボルトで留められている。
画面に六角穴付きボルトの頭が見えているが,それが今回交換する前のものだ。ねじ穴が,ユニット取り付けボルトの受けである。
2
交換前のステンレス製のものである。錆びないので使っていた。こんなに長さがあるわけは,このボルトは金属リングから,桜カバ2枚のバッフルを通過して,ドアの鉄板をも貫通し裏側のボルトで固定される。つまり,このボルトでもって,ユニットは車体に直接留められている。尚,インナーバッフル自体も,別なボルトで車体に固定されている。
3
最初はそういう構造じゃなかった。鉄板と桜カバを固定。その桜カバに金属フランジを固定という「リレー方式」だった。
ついでに言うと,インナーバッフルを鉄板に固定している貫通M8ボルトの裏側には,直接ボルトではなく,大きな金属製の部材をワッシャー化してかましてある。「ドア内,要は裏側の鉄板部分は,できるだけ広い面積でもって固定した方が吉」という実践結果によるものだ。裏側なので画像が無くてまどろっこしいが,要は「表にあるんなら裏にもバッフルがあった方がいい」という事だと思う。
4
ユニットを外した後,地道にボルトを抜いていく。これはステンのものだ。
5
代わりに入れるのがこれ。ハイテンション鋼,またの名をクロームモリブデン含有鋼だ。引っ張り強度が高く,一旦伸びきるとそれ以上は伸びないという特性を持つ。ただし今回は恐らく,限界まで引っ張るほどのトルクはかけていない。
6
鉄板の裏側からこれを受けるのが,Uナット。緩みにくいナットだ。今回もやはり緩めてみてわかったが,運転席側の普通のナットの方は緩んでいた。こいつで留めてあった助手席側はほとんど緩んでいなかった。緩んだナットで音の調整だぁ~,ちゃんちゃらおかしいわあ!というものである。カーオーディオプロショップというのは,そういうところまで面倒見てくれるのだろうか?しかも無料で・・・・
7
さてその結果だが,不思議なことになった。要は今回,「緩んでくる心配がなくなるための施工」つまり,後々への安心のための交換だった。
ところが,出てきた音が変わってしまった。今の音を聴いて分かる事だが,これまでなんだか薄い嫌な響きの乗った感じだったものが,ふくよかで自然,厚みのある感じに変わった。音の質が変わった感じだ。安いデジタルっぽさからアナログっぽい感じ。これはどうしてだろう?
8
最大の疑問が,スピーカーユニットが接している金属リングは紛れもなくステンレスのままなのだ。それをボディに固定しているボルトだけの交換で,音が質的に変わるというのはどういうことか?
ひょっとしたら,クロモリボルトはボディの鉄板に直接触っているので,車体への橋渡しをしている重要な部品だったのかもしれない。
自転車乗りになら通じるかもしれない。「クロモリフレームの乗り味に戻った感じ」である。ちなみに,ユニット固定ボルトの材質テストをされた方の実践によると,一番はチタンだそうで,2番がなんと鉄だそうだ。自然な感じなんだそうである。そして三四に真鍮とかがあって,なんとステンの音はアルミと並び最下位だそうだ。気になる方でステンを使ってらしたら,鉄あるいはクロモリに交換をお勧めする。ただし,濃くて自然で響きがある音を望まれる方にだ。今風のコンテストでウケル音にはふさわしくないかもしれない。まああくまで好みの問題だ。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( カーオーディオ の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク