クラッチ交換③

デフォルトのレリーズベアリング...

インナーレースとシャフトとの間に首を振るほどのガタが見られます。
これが正規の状態なのか否か首を傾げるばかり...

対して同等品のベアリングは塗ったグリスを掻くほどのキツメのクリアランス...
どっちが本当なのか判別できず適合品であることに全幅の信頼を寄せ組み換え。

メンドラはドライモリブテンコートののち、探して取り寄せた向こう側？ではメジャーなクラッチグリースを極薄塗布。
さらに余分なグリースはディスクをスライドさせて掻き出す念の入りよう...

同じ轍は踏まない覚悟です。

フライホイールは汚れを落とす程度に1200番で軽く研磨。

ヒビが入っているモノも...との話もあり肝を冷やしましたが、偏磨耗も見られず継続使用は可能と判断...

クラッチを組み付けます。

安価で手に入るツールでセンター出し...
頻度を考えれば十分頼りになります。

時間にとらわれないプライベーター...

リンケージリンクをブラッシング後、ドライモリブデンコートで処理。

ブリーザープラグから噴いた油で汚れたケースは"ホンモノ"のパーツクリーナーを惜しげもなく1本使い切って洗浄。

ココイチバンの時はイイモノを使うのが流儀です。

全身全霊をかけてドッキング...

耐えられる時間はそう長くはありません。

あと一息...その時もらったアドバイスの意味を知るのでした...

マウントのひとつを切り離しリトライ...

すんなりインサート。





正味2時間半...いい仕事しました。

遊び調整をしても馴染めないフィーリングに作業の不備を懸念しましたが走りは至って快調。出足の力強さからして違います。

いくらか馴染みの出た今では発進・変速にナーバスになることもなく快適至極。

スキルに確かな足跡を残せたこのミッション...手応え(足応え？)十分。
クルマの痛み方を見て運転にフィードバックするのが私流の整備です。