バリトンの調べ【マフラー製作】⑦

【2022年2月26日】

稀有な縁で手に入れた高品質マフラー...

はなから”素材”として手に入れましたが、元の状態を知らなければ...と装着。
さすがに『車検対応』...サウンドに尖ったところがありません。
パフォーマンスは4000rpmまでは自作マフラーに軍配。42.7Φのメインパイプに大容量とはいえストレートのサイレンサーでは、市街地でのアクセルのツキやトルク感はノーマルには敵いません。
その代わり4000rpmを越えてからは、それまで感じたことのない速度の乗り方を見せ、60km/hからがこのマフラーの長所でしょう。

回転を上げることを強要され、いくらかの扱いづらさはあるにせよ許容レベル...

しかし、89Φと大口径でカールエンドのこの風情は私見”おバカ”に見え、到底そのまま使う気になれません...

【2022年3月10日】

出口まで含めてサウンドチューニングされた物ですから、当初は加工をするのを躊躇いブラックアウトすることでその存在を隠匿してみましたが...

【2022年3月13日】

部材の到着を機に、気持ち共々スパっと切り落としました。

ステンの60°曲げパイプ(50.8Φ)をドルフィンテールに成形。

ノーマル然とした仕上げとしました。

管径を細めたことで、それまでの籠った低音が消え馴染みのサウンドに...
音量は下がりましたが、耳につくトーンに変化した分、人によっては五月蝿く感じるかもしれません。

ステルス性を狙い仕上げたマフラーでしたが、一方で”らしい”雰囲気を見ても感じたいと望むようにも...

しかし、そんな所望なカタチが”つるし”であるはずもないのでワンオフ製作。

欲張り過ぎな、50.8ΦW出しの15°カチ上げエビ管ドルフィンテール。

曲げ管を使わずあえてのエビ管。
そしてドルフィンテールは絶対。
バンパー下端に合わせるための15°のカチ上げと全長。

出口を42.7Φと悩みましたが、管径を絞ってトーンが変わるのを避けるため50.8Φとしました。

幾何学模様と焼け色が映えポイント。

もっともそうなプロットも他人から見れば”おバカ”そのもの...
エキセントリックな”おバカ”は意に介しません。
満足っていうものは、リスクのその先で得られるものです。