インテグラル神戸 L3-VE　Jet'sファインチューニングエンジン  

【総評】
初代アテンザに搭載されていた2.3Lエンジンに換装するという、NCロードスターでは既に確立されたメニューであります。

エンジン本体はL3-VEなら何でも良いのかと思ってましたけど、アテンザ用（ハイオク仕様）のもので、かつ積まれていた車体の型式番号がDBA-で始まる後期のものでないと構造変更や車検が通らないとか…。NCはCBA-かDBA-なので、それより古い排気ガスの区分のエンジンだとダメなんだそうです。UA-で始まるアテンザ用のL3-VEはたくさん出てるんですけどね～。DBA-のは少ないようです。
昔と違って今はそういうところまで厳しくチェック入るんだそうで…。

LF-VEでは新車から12万キロほど乗りました。しかしオイル漏れが無視できないレベルになってきていたのも換装を決めた理由のひとつです。

2015年10月のうちに4回目の車検だったので焦りつつ待っていました。なんとかDBA-で23000ｋｍ走行の中古良品が見つかってくれました。納車は9月末でした。

もともとNCに載ってるLF-VEと同系列のエンジンのため、ECUそのままでも学習後はふつうに動くのだそうですが、これまで使ってきたサブコン（E-manage ultimate）の設定をL3-VE用に書き換えて更なる性能を引き出しています。
レブリミッターは変わらず7500回転です。

また、サブコンだけでなく東名ポンカムとエキマニ（インテグラル神戸の）もLF-VEのときから継続使用しています。

さらにインテグラル神戸さんにてエンジン内部にファインチューニングを施して頂きました。
http://homepage1.nifty.com/integral_kobe/sall/super%20eg.htm
施工途中で多くの加工部分の写真を送って頂いたのですが、いかんせん私はメカに疎いので…なんとも見せ甲斐の無い客で申し訳ないやら。

【満足している点】
低回転域でのトルクの向上は相当のものがあります！　小さなヘアピンからの立ち上がりなど、どうしても回転数が落ちてしまうような状況では格段の差が出ます。

特に上り坂では、全域にわたって大きな加速力向上が体感できます。速すぎてシフトアップ地点が手前になり、慌てるほどになります。つまり…これって峠仕様！？

アクセル踏んだときのレスポンスみたいなのはLF-VEより良いですね。

エンジン音はやはりLF-VEと同じような音で、そこに低音が増えてドスが増す感じです。

重量増や重心が上がるなどのネガは私はまったく感じられません。
NOPROのサイト見ますと、2.5LとなるL5-VEでも重量約4kg、高さ約1cmのプラスだそうです。

【不満な点】
ボア変わらずのストロークUPであることからか、やはり最大パワーは同様のチューニング内容のLF-VEに比べて大きく伸びるものではないようです（実はまだ未測定）。
平坦なサーキットでのストレートスピードはあまり変わってない気がするんですよね～。ちゃんとロガーとかで確かめれば体感以外のことも分かるのでしょうけれど。
と言うわけで、もうちょっと最大パワーを伸ばす方向に行きたい気がしないでもない？　そうすると排気系やECUですかねえ。


あとはうまく言葉にできないフィールの違い。LF-VEのがシャープで俊敏に感じるのは確か。やはりスポーツカー用エンジンなんですよね。
そこへ行くとL3-VEは、別に回転上昇が遅いわけでもないのに、なにか重ったるい…と感じてしまいます。たとえハイカムや軽量フラホ入れてても。力強いとそう感じるものなのか、低音が増えたせいか…

人馬一体と言いますが、これはもう馬というより牛ですねｗ　猛牛ロードスターです。

今のところ、水温や油温が上がったでもなく、トラブルも全く無しで快調そのものです。

※2016/06/16追記：
2リッターのときはポンカム入れると微妙に不整脈っぽいアイドリングになってましたが、2.3リッターだとそういうの皆無ですね。

ついでにエンジンマウントも純正新品に交換してます。

関連情報URL：http://homepage1.nifty.com/integral_kobe/roadster/nc-l3-ve.html