目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
キャリパー交換はまだ考えていませんでしたが、偶然に手に入れてしまったのでやってみました
ポン付け流用には80スープラと20セルシオがありますが、パッドの選択肢の多さと車の性格の違いからスープラを選択しました
また20セルシオはロールセンターアダプターを入れないとキャリパーとタイロッドが干渉するため、実質ポン付けではないというのもありました
ちなみにスープラのほうは重いですが剛性が高く、セルシオのほうはその逆のイメージで、どちらも2ピースのキャリパーです
どちらも一長一短なのですね
ただローター径が10mmほど大きくなるスープラの方が制動力はより上がります
前日には台風接近と作業が危ぶまれましたが、やっと交換までたどり着きました
まずは表面の鋳物肌をリューターでキレイに均しました
このままパフ仕様まで持って行きたかったのですが、さすがに鉄をそこまで光らす技術もなく、そこそこ均したところで終了
2
削り終わったらキャリパーのオーバーホールです
80スープラFキャリパー用オーバーホールキット
04479-14140 2650円
足踏み空気入れでピストンを出しましたが、なかなか4つを均等に出させるのに苦労しました
一度飛び出したやつは掃除してシリコングリス塗って再組付けして全部を空気で押し出しました
グリスを塗って戻すと動きが良くなるので、高い空気圧がなくても抜けるようになります
取り出してしまえば清掃して、OHキットの新品パーツで組み戻すだけです
3
鉄の地肌をそのままにしておくわけにはいかないので、キャリパーを塗装
今回はフッ素樹脂塗料を使いました
色はかなりダークなブルーです
削ったために下地が出て銀色、おかげで何回塗っても色ムラが目立つ結果になってしまいました
けっこう時間かけて何回か塗ったんですが、まだムラが消えてません
4
このフッ素樹脂ですが、乾燥後の焼き入れが必要です
120℃~200℃で20分程度らしいので、ヒートガンで30分ほど炙ってみましたがダメでした
そこで焼付け用のブースを作成
ダンボールの中にキャリパーを入れて、穴を開けてヒートガンを突っ込んで1時間半ほど暖めてみました
その後は余熱でさらに1時間放置です
これが上手くいったみたいで、しっかりと固めることができました
来月の電気代の請求が心配です
会社でやればよかったかな(笑)
本来はこれは装着した状態で塗る塗料みたいですね
そして表面硬化したら、走ってキャリパーの熱で固めるらしいです
先に塗る必要がある場合は、しっかり焼付けを行ってからでないと大変悲しい結果になりますので注意です
完全硬化した後では、シンナーがついたぐらいでは塗装が落ちません
5
そして本日取り付け
駐車場一番奥のスペースを利用してジャッキアップ
キャリパーを外すとローターは取れます
キャリパーは裏から17mmのボルト2本で留まっています
スーキャリ仮当てして、干渉する部分のバックプレートを金切りバサミでカットします
次にローターをセットすると外周部が干渉するのが分かります
完全カットでもかまわないのですが、自分は何箇所かに放射状に切れ目を入れて、外側に曲げました
一部はプライヤーで掴んで手曲げだけで処理しました
そしてハサミを入れたところはタッチペンで錆び止めしておきました
奥に見えるのはノーマルのキャリパー
作業中にブレーキラインをはずしたままにするとオイルがどんどん抜けてしまうので、ホースは旧キャリパーに付けたままアームに乗せてあります
もちろんキャリパーをはずすまえに、一旦ラインのボルトを緩めて手締めにしとくのを忘れずに。
新キャリパーが取りついたら、ホースを新キャリパーに付け直します
この時ガスケットワッシャーは今付いてるものを再使用、または新品の銅ワッシャーを使うようになります
スープラのOHキットに入っている内外一体型ワッシャーは、アリストのホースエンドの高さと合いませんでした
6
ローターを取り付けて、キャリパーを付けたところ
アリストにはもちろんボルトオンで取付きますので、もともとキャリパー留めていたボルトで締めるだけです
ロールセンターアダプター等も使いません
ローターは磨いて耐熱塗料のシルバーを塗ってあります
そしてスリットは効きをマイルドにするため順方向で取り付けました
ホースを付け替えて、オイルの交換とエア抜きをすれば完了
最初の1個目は要領が分からず1時間半ぐらいかかりましたが、反対側は1時間かからず終了しました
7
ここでミスしてしまいやすい注意事項を1つ
ホースを交換する場合、フロントのホースはボディからキャリパーまでをS字になるように取り付けるのが基本です
ステアリングを切ったとき、フルでストロークしたときにホースが張って負担をかけてしまい、製品によってはフィッティングとの接合部で破断することがあります
ホースはU字ではなく、純正と同じくキャリパー上部からホースが来るように取り付けてください
リアはU字に取り付けます
※追記
キャリパーサイズが大きかったり、ホース取り付け部が純正より上端に近い部分にあるキャリパーの場合、S字に取り付けるとフィッティングから伸びたホース部分がホイールに当たることがあるようです
また車高を落として純正より伸び側のストロークが制限されたショックを取り付けている場合、U字に取り付けてもホースに無理がかからないこともあるようです
説明書があれば従うのが一番ですが、ない場合はいろいろと確認してから取り付け方法を決めた方が良さそうです
8
ホイール付けた姿はこちら
塗りにムラがあるのはご勘弁ください
いつか補修する予定です
ほんと何回やっても塗装は上手くなりませんね
色は紺色というか藍色ですかね
黒に近いぐらい全く目立ちません
本来であればリアも同時実施で準備出来てたんですが、思ったよりブレーキオイル交換で使いすぎてしまい、リアをやると足りないことが予想されたので来週とすることにしました
作業は3時間で終了です
おかげでというか、ノーマルのリアキャリパーとのバランスとアルテッツァのキャリパーとの比較が出来るかなぁと期待しています
とりあえず今の状況はそんなに悪くないかなというところ
リアのパッドが初期制動重視ということもあると思うんですが、高速から一気に踏まない限りバランスよく止まってくれます
フロントは元々付いていたプロミューのパッドを組みましたが、どの種類かが分かりません
おそらくストリート用だと思うんですけどね
あとノーマルキャリパー+ストリートパッド+スリットローターの組み合わせのときは停止直前のカックンがありましたが、このキャリパーでは今のところ感じていません
続きはまた来週
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