②なんでポルシェ911なんよ?
・むしゃくしゃしてやった
今までの愛車達は突き詰めればどのクルマも「欲しいから買った」が購入理由でした。今回のポルシェにももちろんこれは当てはまるのですが、「もうすぐ買えなくなるかもしれない、今がラストチャンス」という理由も購入動機として大いに作用しています。
・ドリームズ・カム・オッパッピー
みなさまご存じの通りいま世界の自動車業界全体で内燃機関からEVへの転換が加速しています。とはいえ現実的にはこの日本という国でガソリン車やディーゼル車にまったく乗れなくなるのはもう少し先になりそうです。でも純内燃機関車を新車で買えなくなる、というのは案外近いかもしれません。そうなれば内燃機関車の中古車相場は上がりそうな気配で、乗りたいクルマ・買いたいクルマは今のうちに乗っておく!買っておく!が正解な気がします。この先私が大金持ちになれたらそんなの関係ねぇ!でもって多額の現金でゴリ押しすれば問題ないのでしょうが、そんな未来予想図はⅠでもⅡでも描けません。となると動くなら今、今でしょ、と。
・世界のTOYOTA
とかなんとかここ数年なんとなくぼんやりは考えていたのです。そして2021年12月、私のモヤモヤした心境に決定的な打撃を与えるビックニュースがありました。みなさまご存じでしょう「
トヨタEV一挙に30車種発表」です。あの発表会は二段がまえの演出も衝撃的でしたし、何より世界一二を争う巨大自動車企業にして他メーカーに比べるとEVシフトに対して消極的に見えた(見せていた)あのトヨタがここにきてとんでもない大攻勢に打って出るぞ!という事実に大きなインパクトを受けたのです。巨人トヨタが動くとなれば日本が、そして世界がEV化にむけてさらに加速していくことは間違いなさそうです。
・コロナ(TOYOTAでない)
さらにはコロナ禍を迎えて経済活動に歪なブレーキがかかりました。その結果「お金がないのにお金が余っている」世の中が形成されました。ダブついたお金の存在は世界中の投資熱を上昇させ、マンション・土地・株はもちろん、貴金属・高級時計や価値のあるクルマにまで、投資対象になりうるありとあらゆるジャンルのモノの相場が上がっています。アメリカの25年ルール越した国産スポーツカーは本当にヤバいことになってますもんね。
うっわ、こりゃもうぼやぼやしてられないってばよ!!
今までとはちょっと趣の異なるクルマ選びの日々が始まりました。
・友情・努力・勝利
では具体的にどんなクルマを選んだらいいんだろう?もちろんこれから値上がりしそうなクルマというのが重要なポイントです。ここまでの文章の理屈からすると内燃機関車ぜんぶっちゃぜんぶあてはまるだろ、は確かに。でもさらにその中でも値上がりしそう・・・・・というかもうすでに値上がり始めているようなクルマがいいんだろうな、と。テニスで言うスプリットステップで態勢整えてのライジングショットを狙い撃ちたいと。青学の柱に、オラは、なるってばよ!
でも不動産でなく動産としてのクルマの価値、すなわち走って楽しいとか、そこそこの実用性とか、そこも重視したい、と。ここまで考えが及んで初めて今までの自分の選択肢にはなかったシュトゥットガルトの紋章がおぼろげながら脳内に浮かんできたのです。
・第拾弐話 ポルシェの価値は
ポルシェの値上がり、と聞いてクルマ好きが真っ先にピンとくるのは「空冷ポルシェ」でしょう。空冷エンジンを積んでいた頃の古いポルシェ911相場は数年前からとんでもないことになっています。リーマンショックを底にして様々な理由で相場は上がりに上がり続けて、今では多くの人がとても手が出せないところまで来ています。ここにきてまだまだ相場は上がりそうな気配すらあります。空冷ポルシェが純粋にクルマ趣味として素晴らしい選択であるのは理解していますが、たとえ私に空冷ポルシェを購入・維持できる資産があったとしても購入はためらうでしょう。なぜならクルマの価値の実態と相場があまりにかけ離れすぎていると感じるからです。
では、純ガソリン車としてもしかしたら最後の世代になるかもしれない現行モデルのポルシェはどうか。空冷911と比べると中身と相場のバランスがとれているように見えます。高値安定で様々な面からも確実な選択肢です。さすがに911は高いですがボクスター・ケイマンなら予算抑えられますし、ポルシェに限らず相場安定志向のSUVでもってカイエンやマカンなんてのも魅力的です。
さあ、さあ、ここで私の預金残高を見てみましょう。
・・・・・・・・・・。
オイオイオイオイばぁかぁいってんじゃあないよォォォー--!!!
無理です無理です無理です、新車でポルシェなんて。こんな年収で!
というか10年落ちでもまだ厳しいです。
残酷な元資がねぇぜ。
・Yes my sweet,Yes my sweetest
と、ここまで考えてようやくたどり着いたモデルがあります。それが空冷ポルシェと現行ポルシェの間の存在、いわゆる水冷になって初めての911である通称996型です。996については詳しく、あるいはわかりやすく説明しているサイトや書籍がたくさんありますのでここでは説明を割愛します。
私自身もいろいろと調べてよっしゃここはひとつ少し前から相場が上がり始めている996で物件探してみようじゃないかと。希少なMTモデル、正規輸入モノという条件で全国・・・・・は言い過ぎですけど(兵庫県は明石市まで新幹線で実車見に行ったりはしました)、実際に何台もクルマを見て経験値を増やしていきました。そしてついに2022年2月、都内の中古車屋でこれだ、という1台に故アンドレ・ギャニオンよろしくめぐりあいをして購入にいたりました。
Posted at 2022/04/21 18:57:31 | |
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