gemaniaマガジン8月号の続き
※このエンジンは普通に走ってた13万キロのエンジンです
現状のピストンリング(トップリング)。合口が0.6くらいある→ダメ
減っちゃって圧縮圧力抜けてます
新品。0.2、基準値内で合格
スタンダードで大丈夫です。これならきっちり圧縮できそう。ハリもピンピン
シリンダーは軽くホーニング済
ボアゲージで計測、80.04~80.05くらいの箇所があります。
新品時から0.02くらい広い状態
ピストンを計測
1つは激しい磨耗あり、79.66(要交換) ピストンとシリンダーの隙間は修理所によると0.038~0.078にないとダメ(20年20万キロ持たせるにはこの中に納まってないといけない)
つまり、ピストンは80.00でクリアランス基準値下限、79.97で基準値上限
このブロックとピストンはグレードB
グレードCなら運がよければ79.96くらいのピストンが来る可能性あり。
ただ、トラックも含めた近年のいすゞの部品供給はゲミニ発売当初の3段階の設定を
2段階に減らしたそうな・・
グレードAとBはAX、CがCXに・・・。エルフとかギガもこの2グレード。
大型トラックは毎回スリーブごと交換してるので(手で抜けるらしい)、毎回ボーリングしているようなもん。
ジェミニは違うんだから減らさないでよ・・・→CXを注文
刻印とかトップの薄い凹みが無くなってたりとか、多少変わってますが同じ品
使用済ピストンは傷のないものでも測定位置で79.91くらいまで減っているので、
スカート部に2硫化モリブデンコーティング実施
コーティング厚みを指定し、全気筒79.97に。
(ピストンクリアランス0.08近辺になるように)
モリブデン効果でフリクション低減
基準のピストンクリアランスはリングがへたった後でも多少の吹き抜け防止性をもたせるためと
打音防止のため
逆にレース仕様などではクリアランスをかなり大きくとり(0.1とか0.2とか・・・)リングの性能だけで
圧縮を持たせ、ピストンのフリクションを無くす組み方もあるらしい・・・
もちろん、短命
このコーティング、生のピストンのアルミとどちらが硬いのかとか、剥離の可能性など
色々検討の余地ありますが・・・・
コーティングは柔らかいので減っても粉々に砕けてオイルに溶け込み、オイル交換時に排出されます。
新品オーバーサイズとボーリングでブロック彫るとブロック寿命が縮むと考えて
(次回OH時の自由度というか、最後のカードが減ってしまう。限りある資源と部品・・・)
メタルはスタンダードでOK
ピストン、コンロッド、ピンなどは重量測っても最初から0.5~1グラム内くらいに重量が合っているので
(いすゞさんやりますね)
組み合わせを変更して全気筒間での誤差を0.5グラム未満に合わせて・・・
シールも打ち込んで取り付け。OKです。
ヘッドに移ります。
☆予定
シートカッターでバルブ周りを整えて密着UP、圧縮抜け防止
純正にはない、60度の先に75度カットをすることにより、ビッグバルブ化と同等の効果を。
バルブフェースを修正、若干の外あたり化
危なくない程度にポート修正
Posted at 2015/09/26 00:43:23 | |
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