・・・・・平成元年のある夏の日・・・・・
まだまだAE86には愛着があり,AE92が出た時も,”FF化されたAE92はトレノとは認めんぞ~”と思っていたので,AE92には正直全然興味がありませんでした。
でもまあ,AE92のマイナーチェンジのDMが届いたんで,いつものようにカタログをもらうのが目的で,トヨタオートに寄りました。
「でも,やっぱり新車はええなぁ」とじろじろ見ていたら,セールスマンが勧めるんでちょっとだけ試乗。
そうしたら、FFを感じさせないなかなかの操作感覚。
とりあえずFFの悪印象は消えました。
冷やかしで5年乗ったAE86の下取り見積もりをしてもらったら,
なんと70万円!!
なんかAE86からシルビアへの乗り換え防止の対策費がついてたそうです。
(ちなみにその帰りに寄ったシルビアでの下取り見積もりは
な,なんと100万円でした。
こちらも当然対策費割増付き価格でしょうけど・・。)
そんなこんなで思わず衝動買いをしてしまったのが,このAE92トレノです。
グレードはAE86と同じ1600GT-APEXのMT。
セールスマンの勧めに逆らってあえてMTにしたのですが,MTの操作感覚は最悪・・・はっきり言って失敗でした。
FF化で多少広くなった室内は,子持ちの我が家では嫁さんへの購入説得の材料となりました。
また,ハイオク化されてトルクフルになり非常に扱いやすくなった4AGエンジンは,レギュラーとの差額が財布に直撃を与えるものの,AE86の様にガソリンスタンドでスタンドボーイの兄ちゃんに,オイル交換等でキーを預ける度にエンストされることもなくなり,AE86に比べて格段に扱いやすくドライバーを選ばない車となりました。
実際,AE92は前期型に有ったGTVは別にして,女性オーナーが多かった様です。
結構出来の良いサスペンションを持つAE92は,たしかにAE86ではつらかったコーナーを楽にクリヤー出来るのですが,残念ながら運転の楽しさという点ではAE86の方が数倍上でした。
平成8年秋・・・・・
大事に乗っていたAE92ですが,走行距離がとうとう10万キロを超えてしまいました。
週に1度の洗車,月最低1回のワックスがけはずっと欠かしてなかったので,年数の割にはかなり外観は綺麗な方だと思います。
しかし、エアコンの効きは年数と共に悪くなりつつありますし,その他にも経年劣化はやはり避けられません。
エンジンのヘェッドガスケットが劣化して、少々オイル汚れが出るようになった以外は,まだまだ好調ですが,さすがに足周りは怪しくなってきました。
すこし前から,路面のギャップを拾って,飛び跳ねるようになり,職場のワケェーモンに相談し,足周りのパーツを交換することにしました。
しかし,何しろ私は貧乏人です。
メーカー純正品への交換は,かなりの経費が(10数万円)かかってしまいます。
そこで,パーツは通信販売で購入し,交換を自分たちでやればかなり安上がりで済みます。
更に,なるべく既存のパーツをそのまま使えば,最低限の経費で押さえられます。
色々検討した結果,ショックアブソーバー(カヤバ製)と,サスペンション(RS*Rのスーパーストリ-トサス)のみを交換することに決定しました。
パーツ到着後,職場のワケェーモンと3人で作業開始。
ダンパーユニットをそっくり交換すれば短時間で終了したのでしょうが,なにしろ前述のような状況・事情です。
フロントはブレーキホースがシェルケースから外れず,ケースを車に付けたまま作業したので,かなり手間取ってしまいました。
一方,リアはシェルケースを車から外して作業出来たので,パーツ交換自体は簡単でしたが,ボルトをアッパーマウントに取り付けるのが,車外と車内のコンビネーションが必要で,なかなか大変でした。
この4時間に渡る作業で,腰痛がすっかり悪化してしまいましたが,良い経験が出来ました。
(2度としたいとは思いませんけどね・・・(^^;)
ともかくこの交換のお陰で,走りは好調!好調!絶好調!!!
TEMSも殺してしまい,乗り心地はかなり堅くなってしまいましたが,家族からも特に不満は出ませんでした。
AE92には・・・・結局11年乗りました。
走行距離にして15万キロ・・・・
色んな意味で思い出が一杯だった車です。