花散る季節、休暇を取って東京湾を渡るツアーに行ってきました。
今回は友人3人と同行なので、レヴォーグ君出動。
やっぱり三人以上になると4ドアは楽ちんだし、助手席にハリアーを運転する友人に乗ってもらえます。
36だと助手席はペーパードライバー歴25年の友人になってしまうのです。(2ドアの後ろの座席は出入りが大変なので、人を選ぶのだ)
全員、住む場所がバラバラなので、思い切って鎌倉駅に現地集合。
レヴォ君は圏央道利用、朝の通勤渋滞に巻き込まれることもなくスイスイと1時間40分で到着。
待ち合わせ時間まで1時間もあるので、無料駐車場のある「海蔵寺」へハナカイドウの開花状況を偵察に行きました。
閑静な住宅街の先、扇ヶ谷の最奥にある四季の花が美しいお寺、ウグイスが鳴いています。
山門手前に鎌倉十井の一つ「底脱ノ井」はシャガの花に囲まれてました。
残念ながら拝観時間は9時半からだったので、山門から本堂をのぞき込むだけ。
ハナカイドウが綺麗に咲いているのが見えました。
隠れた紅葉スポットということなので、その時期に再訪したいです。
鎌倉駅に戻り、近くのコインパーキングからラインで連絡を入れると、友人たちも駅に到着していました。
銭洗弁天に行く予定でしたが、車窓から見えた北鎌倉周辺はまだ桜が咲いているというので、行き先を北鎌倉に変更。
縁切り寺で有名な東慶寺へ。
東慶寺の桜は早咲きの枝垂桜なのか、ほとんどの桜が散っていました。
昨年公開された映画「駆け込み女と駆け出し男」はこのお寺が舞台。
原作が井上ひさしの「東慶寺花だより」というので、一度読んでみようと思いますが・・・時間があるかどうか。
江戸時代は尼寺だったので、境内の雰囲気がとても和らいで、優しい雰囲気です。
お寺の奥は新緑がとても綺麗でした。
歩いて横須賀線の反対側にある「明月院」へ。
ここは紫陽花が有名で、一番混雑する時期は境内に入るのに2時間待ちになるそうです。
予想以上に桜の木が多く花が残っていました。
有名なカメラスポットの本堂の丸窓も、奥に新緑を映してとても綺麗。
桜より少し開花が遅いハナカイドウが満開でした。
平日なので参拝者は団塊の世代以上、重そうなレンズを装着した一眼レフを持ったカメラお爺や、
折りたたみ椅子に腰かけて絵を描いている絵画お爺が多数おりましたね。
早々に、鎌倉を後にして、この旅の目的地である浦賀に向かいます。
たぶん30年ぶりで朝比奈ICから横浜横須賀道に乗りました。
馬堀海岸で降りて走水神社へ・・・ここの駐車場に入る道がえらく細い!!
ひゃぁぁぁ・・・って言いながら駐車場へ。
数年前に某スピリチュアルなおじさんがパワースポットと紹介してから参拝者が増えているそうです。
日本武尊が東夷征討のさい、走水から上総へ海を渡ったのですが、尊の冠を村人が賜りました。
その冠を石櫃に納め、その上に社殿を建て、尊を祀ったことが始まりと伝えられています。
日本武尊一行が海に出ると、海が荒れ船が沈みそうになりました、尊の后の弟橘姫命が海神の怒りを鎮めるるため海に身を投じると、風波は鎮まり、尊は無事に下総に渡ることができました。
その時に姫の袖が流れ着いた場所が「袖ヶ浦」です。
東夷征討を終えた日本武尊が足柄で(碓氷峠とも・・・)この地を振り返り「吾妻や」と亡き弟橘姫を思ったので
東を「あづま」と言うようになったとか。
この日のランチは鴨居漁港の近くの「鴨鶴」で、釜飯♪
奥の八幡神社の鳥居の横、一軒家に看板が出てるだけの食事処
駐車場に車を停めると、天ぷらを揚げるいい匂いがしてきます。
引き戸を開けると、一階はお客さんで満席状態で、人気店みたいですね。
親戚の家に遊びに来たような雰囲気の二階に通されました。
階段を上がる途中、美味しそうな天丼が運ばれて行くのが目に入る!
メニューを見ると天丼がないのですが、お店の方に伺ったら、土日はやっていないので、メニューには面倒だから載せてないとのこと。
友人一人は、平日限定の天丼を注文
私はタコの釜めしを、貝が大好きな友人はサザエの釜めしを注文。
セットにすると突き出しのお料理とお刺身がちょこっとつきます。
釜飯はそれぞれの具材の味が染みて美味しく、天丼もエビ天三本の大満足だったそうです。
食事の後は、奥にある鴨居八幡神社を参拝。
境内から鳥居を見ると、奥に小さな灯台が見える、絶好の撮影スポット・・・レヴォ君はみ出してるな・・。
神社の方に「これから走水神社ですか?叶神社ですか?」と声をかけられました。
最近、この四つの神社を参拝するのが流行っているそうです。
というわけで、お次は叶神社(西)へ。
1181年文覚上人が源頼朝の源氏再興を祈念し、本願が叶えられれば神社を建立し末永く祭祀すると誓いました。
源氏再興の大願が叶ったところから、叶大明神と称し、八幡大神を祀っています。
叶神社は対岸にもう一社あり、西側でお守りの勾玉を授かり、東側でお守り袋を授かって、一つのお守りになります。
勾玉は三種類、水晶と赤いメノウと緑のヒスイ、自分で勾玉を選び、それを持って、通りの向かい側にある船着き場へ。
ニセなまこ壁の小屋が船着き場の入り口です。
海が深く陸に切れ込んでいるので、対岸へ歩いて行くと30分以上かかります。
なので「浦賀の渡し」という小さな御座舟で対岸に渡ります。
料金は操舵室の壁に書いてあり、片道200円。トレイにお金を入れます、おつりもトレイから自分で取ります。
座席に座ると、すぐ出航。この船、超楽しい!!
ちなみにこちら側に船がないときは、ボタンを押すと来てくれるんですよ。
あっという間に対岸に到着。人を降ろすと、すぐに引き返していきました。
船着き場から3分ほど歩いて叶神社(東)に到着、神社が東西に分かれたのは、諸説あるそうです。
神社は標高50mの明神山のふもとにあり、御朱印帳を預けて、頂上の奥宮に登ることにしました。
標高50メートルを侮っていました・・・途中で何度も休憩して、やっと到着。
勝海舟が咸臨丸で太平洋横断前に旅の無事を祈り断食した場所だそうです。
頂上からは東京湾と房総半島が見えました。
社務所でお守り袋を選んで、御守りが完成です!
海を挟んだ神社で縁結びのお守り、縁は男女の仲だけではなく、あらゆる人との縁を祈願しています。
浦賀では、もう一か所、かなりマニアックな神社を参拝しました。
「安房口神社」
社殿がなく、ご神体の石があるだけで、日本武尊もこの霊石を拝し東夷征討を祈願したそうです。
石には穴があって、それが安房の方向を向いているので、「安房口神社」
この石は竜宮から千葉の洲崎神社に奉納された二つのうちの一つが、三浦半島にとんできたとか、
洲崎神社の石と対で「阿吽」になっているとか、ムー大陸の岩だとか、
首都東京を守る結界を張っているだとか、対になってパワーバランスをとっているだとか、いろいろ言われています。
安産のご利益があるとされ、北条政子も安産祈願をしたそうです。
友人は、孫が7月に生まれる予定、お嬢さんの安産をお祈りしていました。
この日の宿は、観音崎京急ホテル、お部屋はオーシャンビューで海側はすべてガラス張り。
東京湾を航行する船と横浜と房総半島が見えるようにお部屋には双眼鏡がありました。
宿泊をすると隣接するスパが無料で使えます。
お風呂からは海が一望でき、お風呂に浸かってだらだらして、岩盤浴とヘッドスパしたりと、贅沢しちゃいました。
夕食はホテルの近くの横須賀美術館併設のイタリアン「アクアマーレ」。
広尾の名店、アクアパッツァの姉妹店ということで、ディナーコースを堪能!
さすがお料理はどれも素晴らしく、旬のサザエのハーブバター焼きが絶品。
今まで「たいして美味しくない」と思ってたバーニャカウダソースが美味しくて、見解を改めました。
牛肉と春キャベツのショートパスタと、するめいかとなばなのアラビアータ、どれも素材の味が生かされていて、勉強になります。
満腹を抱え、海からの強風にあおられ転がらないように踏ん張りながらホテルに帰りました。
20代なら、この後お部屋でおしゃべりタイムですが、ヘロヘロに疲れてて、泥のように眠ったのでした。
翌日はその海を渡って、安房の国へ・・・・・・続く。