ロールスロイス ゴースト

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実は凄い車 この車の凄さはとても判りづらい。 足回りやエンジンといった、どこかしらが主張するようなキャラクターではない。 ただ、超低速・低速・中速・高 - ゴースト

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実は凄い車 この車の凄さはとても判りづらい。

ロールスロイス ゴースト

おすすめ度: 5

満足している点
振動、揺れ等の処理。
大まかにはファントムに似ているが、実は全然違う。もっと凄い。
車体の縦揺れが、前後バラバラにならず、まとめていっぺんに静かに揺れる感じ。
船が小さな波にふんわりと揺られた感じに近い。
それも、アメ車のようなバネに任せっきりのような揺れではないので酔いを誘うことは無い。
どんな速度域でも、身体に強いるような振動と揺れは全て分解されている。
太ももの下に僅かな振動を感じる程度で、搭乗者の身体がシートから浮くような事は無く、
乗り心地は正にシルキー。
ファントムは「抑えている」のだが、ゴーストは「処理している」。
この差は大きい。
走り
そういったふんわり感がある割に、実にしっかりと走る。
高速直進走行は一味違う。
車高と座面が高く、重心も高く感じるのだが、相当な速さになっても車体の挙動は変化しない。
まるで何事も無いかのようにシューーンと進む。どーーん ではない。
重さは感じないのに路面からは一切離れない。凄まじい信頼感。
コーナーも良い。
曲がりながら緩やかにロール姿勢に移行していくが、その途中でフッとロールが収まる。
グワーんと傾いてからやっとこ曲がり出すのではない。
おかげで減速するストレスが極めて少ない。
静寂さ
外界との遮音性が高く、窓を全て閉め切ると室内は完全に別世界になる。
風きり音は皆無。おまけにエアコンの吹き出しも静か。
ちょっとしたリビングと化す。
スタイル
程々大きいが、これなら行く先を心配しないでガンガン使える。
顔つきもファントムのエグさを抜き取った感じでマイルド。
斜め45°がカッコいい。
ドア
後部ドアはCピラーにクローズボタンがある。
観音開きのため、後部座席乗車後は取っ手が遠くなるため便利な機能。
また、通常の車ではドアの開きを抑えるストッパはせいぜい2段階なのだが、
この車は15度くらいから先は無段階にストップしてくれる。
好きな開け具合で止められるため、乗降が楽。
居住性
一見狭く感じるが、実際に乗ると居心地は良い。
例えば、足元の前後スペースはベントレーよりも若干狭いのだが、
ゴーストは座面や天井が通常のセダンよりも高く造られているため
確保されている空間は広い。
不満な点
室内および室外
腰から上、ピラーから天井までぐるっとモケット貼りである。
何故革張りじゃないのか??信じられない。
革張りの処理も、素材に直貼りしている個所が多々有り、
またそれが引っ張られているまとめ皺があったりで上質とは言えない。
そしてメッキ加工されているパーツは全てプラスチック。
それもおもちゃに良く使われているような薄っぺらいモノがベースになっている。
ドアノブもそう。ノブ自体でかいから、そのチープ感が前面に押し出される。
雨風にさらされるドアノブでっせダンナ。
せめてもっと厚みのある硬化樹脂なんかを使って欲しかった。
ファントム系は全て金属。
キー
これまたペラペラのプラスチック。
重量はあるのだがそれは底面だけに使われる軽量スチールのおかげ。
メッキすら施されてない。分厚く持ち歩きに邪魔くさい。
車格レベルに沿っていない。いくらなんでももっと見せ方ってのがあるはず。
逆にスペアキーの方が薄くスマート。機能は全く一緒。
空流(?)
大型のドアミラーのおかげでサイドに流れる気流が乱れている。
おかげで窓を開けた際の社内の空気抜けがイマイチ良くない。
大抵の車は、高速走行中にドライバー側の窓を僅かに開けると外気は侵入せずに
車内の空気が抜けていく状態になる。煙草の煙を排出する時などによく使う手。
これが上手くいかない。何度か開け具合を調節してみたが、
外気の侵入は中々防げず。
で、ドアミラー。
大きすぎるので、バッサリと視界を塞ぐ。
特に困るのが右左折のとき。ちょうどミラーが歩行者の位置にかぶるため
かなり頭の位置を動かさないと見えない。
価格は装飾全般にはまるで反映されていない。
豪華に見えるのは完全に見かけ倒しで、ちょっと近づいたらすぐにバレる。
というか、以前から、街中を走っているゴーストに対して
なんとなくチープに見えていた事を考えると、近づかなくてもバレてるということか。
BMW傘下になって、走りは超絶良くなったのは確か。
だが、それ以外は大幅なコストダウンを強いられている。
ベントレーの方が圧倒的に豪華である。
総評
実は凄い車
この車の凄さはとても判りづらい。
足回りやエンジンといった、どこかしらが主張するようなキャラクターではない。
ただ、超低速・低速・中速・高速・超高速のどの領域においても
同じ乗り心地が確保されている。
逆に言えば、
スポーツカーのように、高速走行や高回転域でないと面白くないとか、
ある英国他車のように中速域で振動が発生するとか、
はたまた、低速域ではエンジンの空回り感が強くてストレスを感じるとか
そいういった「この速度はいいんだ・よくないんだ」が無い。
どんな速度域でもドライバーや搭乗者への負担が変化しない。
それがどんなに凄いことか。
ジワジワと染み出る味を持つ、徐行運転が楽しいと思った初めての車。

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